12月26日(火)
昨晩は高齢の生活保護者の自賠責保険の相談で
夜も寝れませんでした。
相談者Oさんは私の近所の一人暮らしの身より
のない高齢者。私の演説を歩行器によりかかりな
がら聞いてくれたのが彼との初対面でした。その
後、私の家の近所に転居してみえて、もらってい
る生活保護費が加入した生命保険料と同額で、食
べていけないとの相談にのり解決。親しくなって、
津生活と健康を守る会に誘って入会されました。
ところが、昨年5月突然いなくなったので援護
課に問い合わせましたが所在は教えてもらえません
でした。
後からわかったことは、彼は交通事故に会い入院
しているとの事でした。
救急車で大病院に数日間入院後、w病院に転院し
8月末に帰ってこられましたが、頭を打って、目と
耳が不自由になっておられました。
上浜町で交通事故にあったようでしたが、詳しい
事は聞けませんでした。ところが、10月の中頃に
なって、退院した直後から、最初に入院した大病院
から入院中の医療費(約165万円)の請求書や督促状
が届き、w病院のリネン借用料の請求書も届き、驚
いたが、払えないとの相談でした。
痛い目をした本人になぜ医療費の請求書が届き、そ
れで困っているかわからないため、詳しく聞くと「ケ
アーマネジャーさんと保険会社や警察に行っても、ラ
チがあかない。私が事故にあった場所が違う」との一
点バリでした。
そこで、警察、保険会社、援護課をOさんと一緒に
尋ねて知ったことは、警察の事故証明や警察官の話に
よると、交通事故はOさんの主張する場所と違う場所
で発生、警察官は自転車をOさん宅まで届けたと証言。
保険会社によると、自転車のOさんが、一旦停止をと
まらず細い路地から通りに飛び出して事故を起こした
との事で、「むしろ悪いのはOさんで、既に会社とし
ては自賠責で処理してもらう事が決まっている」
との事でした。
また、援護課ではケースワーカーが交通事故の処理を
することはなく、0さん自身が第3者行為被害届け(生活
保護費からでる保険適用以外のお金を出す制度)を提出
してほしいと言われました。
Oさんに聞くと、自動車でOさんをはねた人はあやま
りに来ていません。そのうえ、Oさんが生活保護を受け
ていると知ると、保険会社の態度が冷たくなったとの
事でした。私は内心怒りました。
でも、何も覚えていない、別の場所で事故を起こした
と思いこんでいる0さんの事をほおっておくわけにはい
きません。結局、0さんを説得し、0さんとともに事故
現場に行き、近くの住民を訪問して事故当日の状況を聞
き歩いて、11月の初めに、文字の書けないOさんに代り
私が代筆をして第三者行為被害届けを提出しました。
これで済んだと思っていたら、数日前大病院の委任を
うけた弁護士から大きな赤い字で「督促状」が届きまし
た。赤い字で「今後もお支払いもなくご連絡もいただけ
ない場合には、訴訟提起等の法的手段を執ることを検討
せざるを得ないことをご承知ください」との記述。(文
字の読めない0さんには理解できませんでした。)
しかし、一番下に「弁済が困難な事情がございます場合、
具体的事情をお伺いした上で弁済について相談に乗らせて
いただきますので、当病院医療支援課収入係までご連絡く
ださい。」とあったので、連絡しました。大病院ではOさ
んが生活保護を受けている事は知っていたが、保険会社の
存在は知らなかったとの事でした。その後、別の人から電
話がかかり「いくらか出してほしいと本人に伝えてほしい」
という事になりました。
保険会社にも電話を入れましたら、「自賠責の書類を出
さないと一歩も前にすすまない」と言われました。そこで
私はあらためて、自賠責保険の書類を見て驚きました。
(実は、保険会社を訪問した10月中旬、自賠責保険の書
類を見本として、Oさん宛てに送ってほしいと依頼していま
した。)11月初めに届いたその書類は大変難解で、当然私の
手には負えないもので、しかも限度額が120万円であったた
め、出さなければならない書類とは思いませんでした。
しかし、保険会社の人の求めの通り、一時はほおっておい
た自分自身をせめて、もんもんとして眠れませんでした。も
っと早く手を打たなければならなかったのではないかと思っ
たからです。朝になって、大嶽党県委員長に相談。弁護士に
相談するよう助言されました。
そこで、知り合いの民主運動に参加している弁護士に相談
したところ、即処理方法を教えてくれました。そうしたら気
分が一気に晴れて元気が戻りました。やはり、はじめから餅
は餅屋に任すべきだったと思いました。
しかし、私は仮にOさんが100%悪かった場合であっても、
自動車を運転している人は何もおとがめなしで、Oさんのみ
悪かったような扱いには納得いきません。交通事故で痛い目
にあい、何も心をかけてもらえない、身寄りのない生活保護
を受けている高齢者を粗末に扱うような行政はおかしいと思い
ます。生活と健康を守る活動でがんばろうと思います。
12月26日朝 何の鳥かな?