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日本語教育の語彙3

2018-08-11 | 日本語教育

語彙を語の一つ一つで議論すると、日本語教育の語彙は、語と意味の関係を考える、と述べている。意味の難しさ、第1章に、単語の意味を中心として、意味とは何かについて考える、これが語彙論であると規定する。語を単体で考ええるのではなくて、語のグループでとらえると言語研究の議論を述べて、語の一つ一つを考えるとして、色彩語彙、温度語彙、身体語彙、親族語彙にグループをとらえているのを紹介している。部分体系ごとの語彙の一端を、できるところで、国際レベルで理解しやすいように模索していく、という解説は、何かわからないが、まあやってみようということなのだと、語の意味を語の意味で説明しないやり方、成分の分析を、意味成分として行う。意味成分をこれは語彙論、意味論としている。意味論では、語の意味を意味の成分あるいは意味の原子要素 semantic components or primitives へと分解する成分分析 omponential_analysis の手法がとられるので、その方法を言う。




意味論における分析の例
: 「男・女・少年・少女」


[+人間] [+男性]

[+人間] [+女性]
少年
[+人間] [+男性] [-成熟]
少女
[+人間] [+女性] [-成熟]

+は意味成分を持っている、-は意味成分ではない


le:///C:/Users/ymk5/Downloads/TMPU_JLAS_37_01_Page079-081.pdf
意味論の基本的枠組みについて
ーその歴史的基盤と展望
松倉茂
>意味論の歴史的成立過程
意味論(semantics)とは、 言語の意味(meaning)を研究する領域であり、 音韻論
(phonology)や文法(grammar)と対立する分野である。 科学的な意味研究の確立は1
9世紀末期まで待たねばならなかったcそして、その初期においては、史的意味論(historical
semantics) 1)に代表されるように、 主として意味の歴史的変化を取り扱っていた。 20世
紀になってから、 ソシュール(F.de Sa ussure)の影響を受け、 共時的意味論(synchronic
semantics)も研究されるようになり、 1 930年代にヨーロッパにおいである一定の研究
成果が出てきた。
一方、 米国においては極端な物理主義(physicalism)を掲げるブルームフィールド(L.
Bloomfield)を中心とするアメリカ構造言語学(structuralism)が興り、 意味研究は一時
中断されるが、 チョムスキー(N.Chomsky)等の変形文法(transformational伊・ammar)2)
によって、 1 950年代の後半から復活するようになり、 現在では、 言語学の中で意味論
はますます大きな割合を 占めるようになってきている。
意味論を大きく分けると、 語のレベルの意味論と文のレベルの意味論が想定される。 語
のレベルの意味論は、 語(正確には語葉素くlexeme>)とそれに対応する意味(正確には
意義素くsememe>)関係の研究であるが、 この意味を構成する意味特徴は、 通常、 成分分
析(componential analysis)によって示される。 それは、 意味が無限に細かく分析されて
しまわないように、 そのような規準を設定するわけである。 他方において、 このような語
の集まりとしての語葉(vocabulary )の意味的研究も熱心に行われているが、 語葉全体を
一度にまとめて研究することは困難なので、 どうしても意味の場(semantic field)という
概念に依存してしまうことになる。そのため、その概念から生ずる問題点も多く出てくる。


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