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同語反復 重言

2013-10-18 | 日本語新百科
同語反復は、トートロジー tautology のことである。類語反復ともいうらしい。同語反復は、通常ではおこり得ない。単純にそれと分かるからである。雨が降雨する 雪が積雪する 雷が落雷する とは、日本語で、表記から見てすぐにわかるのでこのような表現をすることはない。また、降雨する について、降るという動詞が含まれるので、する というふうにサ変動詞化することはないというような理屈もない。積雪する 落雷する も同様である。それは確かに、述語の繰り返しであるが、主語と述語の同語反復かどうかは慎重でなければならない。そこには漢語名詞としての語のとらえ方と、熟語は普通名詞扱いされる結果、サ変動詞を作るからである。とくにその表現は同語反復にはならない。そもそもトートロジーを起こすのは論理を追求してそこに説明のために同語を繰り返す論理を立てるからで、表現上にそれを厳密に求めると漢字語彙の場合には重言は避けるものの、日本語の表現にしたときの和語との干渉が起こる可能性はある。しかしほとんど下表現の整合において重言についてはゆるされることはあるものの、起こらない。

プログレッシブ和英中辞典
どうごはんぷく 【同語反復】
(a) tautology
彼の書くものには同語反復が多い
There are many tautological expressions in what he writes.


デジタル大辞泉
どうご‐はんぷく 【同語反復】
同じことを表す言葉の無意味な繰り返し。トートロジー。

どう‐ご 【同語】
1 同じ言葉。同じ言語。
2 前に述べた語を受けて、その語。


日本国語大辞典
トートロジー〔名〕({英}tautology {フランス}tautologie )
(1)同じことを表わすことばの無用な繰り返し。同語反覆。類語反覆。


日本大百科全書(ニッポニカ)
トートロジー
とーとろじー
tautology 英語
Tautologie ドイツ語
tautologie フランス語
ギリシア語での「同語反復」に由来することばである。正しいことがすぐにわかるような単純な命題のことを「それはトートロジーにすぎない」ということがある。「犬が西向きゃ尾は東」などは、この意味でトートロジーである。
 命題論理では、命題論理の記号と文変項とを連ねてつくった合成文の形式のうち、文変項に代入される文の正しさをどのように決めてもつねに合成文が正しくなるようなものを「トートロジー」という。簡単な例として「A∨(¬A)」をあげることができる。ここで「∨」は選言記号、「¬」は否定記号である。これは伝統的論理学でいう排中律にあたる。トートロジーの形式の実例になる文のことも「トートロジー」とよぶことがある。文変項や論理記号を何回も繰り返すことによりつくられた長い合成文の形式になるとトートロジーであるかどうかが一目ではわからないこともあるが、時間をかけることをいとわなければ、それを決定するための機械的な判定法が存在している。
[吉田夏彦]


情報・知識 imidas
トートロジー[カタカナ語]
分野一覧 > カタカナ語 > ト > トートロジー
[tautology]【言語学】同語反復.同じことを表す言葉を不必要に繰り返すこと.「女の女子学生」など.



デジタル大辞泉
トートロジー 【tautology】
1 同語反復。
2 命題論理で、要素となる命題の真偽がいかなるものであっても、常に真となるような論理式。恒真式。


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