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0929 御嶽山 火砕流確認

2014-09-29 | 日記
0929 御嶽山 火砕流確認

4人死亡、27人心肺停止 御嶽山 火砕流確認 2014929   
リードには、
 長野、岐阜県境の御嶽(おんたけ)山(三、〇六七メートル)の噴火で、両県警や自衛隊などの救助隊は二十八日、山頂付近で心肺停止になっている登山客ら三十一人を発見した、
 とある。
>このうち男性四人を麓の長野県木曽町にある旧小学校舎に搬送し、死亡を確認した。負傷者は長野側で三十人、岐阜側で十人の計四十人に上った。火山災害としては、火砕流で四十三人が死亡・行方不明となった一九九一年の雲仙・普賢岳(長崎県)以来の大惨事となった。

記事見出しに、負傷40人  また、灰の中 動かぬ人  とある。


トップ左、中段の見出しに、土井たか子氏 死去 85歳・元社民党首 女性初の衆院議長 とある。 20140929  
記事には、元社民党党首で女性初の衆院議長を務めた土井たか子(どい・たかこ、本名多賀子=たかこ)氏が二十日、肺炎のため兵庫県内の病院で死去した、とある。

 同志社大大学院修了。憲法学者から政界に転じ一九六九年から衆院選に十二回連続で当選し、護憲の旗を掲げ続けた。



中日春秋(朝刊コラム)
2014年9月29日

 <山の動く日来(きた)る。/かく云(い)へども人われを信ぜじ><すべて眠りし女(をなご)今ぞ目覚めて動くなる>

 昨日に続いて、山の話を書かざるを得ない。「魔の山」となった、御嶽山ではなく、別の山。途方もない夢や願いをなかなか動かぬ「山」と見て、それに挑み続けた女性のことである。女性初の衆院議長を務め社会党の委員長だった土井たか子さんが亡くなった

 冒頭の詩は与謝野晶子の「そぞろごと」の一部である。一九一一(明治四十四)年、日本初の女性文芸誌「青鞜」の創刊号巻頭に掲載された

 百三年前である。当時、女性の地位は低く、選挙権はもちろん、集会の自由さえ認められていない。詩が訴えたのは、押し黙る女性たちの目覚めだった。<その昔に於(おい)て/山は皆火に燃えて動きしものを>

 八九年の参院選で社会党大勝を導き、自民党の過半数割れを実現した。その時「山が動いた」は晶子の詩が念頭にある。あの参院選では、土井ブームで大勢の女性が当選した。動かしたのは自民党という巨大な山と、女性の地位向上というもう一つの山だった

 土井さんは、茨木のり子さんの詩「わたしが一番きれいだったとき」を愛していた。茨木さんと同じ世代の土井さんも戦争で「きれいだったとき」を奪われた。平和という山だけは動かしてはならぬ。「平和憲法と結婚した」と言ってのけた人の願いであろう。

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