日本語の文を、動詞文にして、その始めには存在を表す表現がある。文型に略記すれば、
Pに Nが あります。 / Pに Nが ある。
となる。Pとするのは場所名詞である。これは物の存在であるので、人の場合は、
Pに Nが います。 / Pに Nが いる。
となる。導入文型としては会話文での丁寧体になるから、併記して普通体があるようであるが、これは日本語の速成教育による習得段階はあとになる。
この文型の特徴は、Nが あります/います と、が格と呼ぶ、名詞に助辞がつく格助詞には、動詞と関係すれば、まず、が格であるということにある。が格プラス動詞の述語となる。基本文の、いわば、始めの文法規則であって、そこには動詞が直接にかかわる。そして、存在を表す文型はふたつのポイントを持つ。
Nが あります/います → Pに Nが (助数) あります/います
日本語の名詞は、数を表す場合の表現がある。単数、複数扱いを助数によって、それはまた、もの、人の場合とで異なることである。つまり、かぞえる形態によった表現があることである。
もうひとつのポイントは、存在の違いが、ある いる の動詞が使い分けられる。動くことなく、とどまって見えるものは、有る を用い、動いていたものがとどまって見えるものは、居る を用いて、文法規則としていることである。
基本文 20161223
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日本語文法の文は、その構造をみて、その単位には3分類を基本とする。教育用文法の基本文型は名詞をN、動詞をV、形容詞をAと、それぞれ略記して、次のように表している。
N1は N2です。 / N1は N2だ。 (丁寧体、併記して普通体)
N は Aです。 / N が A。 (形容詞は、i-adj. na-adj. の2類)
N が Vます。 / Nが V。
日本語教育のオーラルアプローチで用いる、現代日本語の話し言葉を導入するための文型積み上げによる表し方である。会話文であるが、まず、です・ます体を教え、日本語の場面に合わせた話し方を習得することになる。その構造文法をもって示す最初の文が、これはペンです、となると、かつての英語学習のアプローチによるアレルギーもあってか、このような物言いは日本語では用いることがないと批判されたことがある。
この文を会話で使う場合があるかかどうかは、その批判する物言いによるとして、この基本文型を教室で用いるには理由のあることであった。とくにこの文型に加えて、存在文と、もう一つの文型があったので、この分類によれば、存在文は、動詞を用いる文型であるが、wa...ga...構文とする文型があり、これはとらえがたいものであった。にもかかわらず、象は鼻が長い、とでもする、日本は自然が美しい、のようになる文型を基本文型に教えなければならなかったのである。教室で習得する日本語は基本をおさえたうえで、その場面にふさわしく使えるようになることを目指していた。それはまた言葉の使い方で規則を知る方法でもあったから、たとえば形容詞に、です・ます体をつけて、実際に合わせていたのである。1950年代以降に認められた形容詞の文末の表現である。
その文の一つに、基本文を実際に教室では使うことになる、これはペンです、というのは、日本語表現の代表であったと思える。これがペンです、と導入していないことに注目できる。同じく、形容詞についての修飾用法をわかってから、その文末に置く述語の用法を理解するのは、青い空 空は青いです、との表現にして、日本語文法について動詞を軸にする表現法との違いを最初から練習をしていくことになるから、丁寧な言い方による、です・ます体の効果的な教え方となっている。
Pに Nが あります。 / Pに Nが ある。
となる。Pとするのは場所名詞である。これは物の存在であるので、人の場合は、
Pに Nが います。 / Pに Nが いる。
となる。導入文型としては会話文での丁寧体になるから、併記して普通体があるようであるが、これは日本語の速成教育による習得段階はあとになる。
この文型の特徴は、Nが あります/います と、が格と呼ぶ、名詞に助辞がつく格助詞には、動詞と関係すれば、まず、が格であるということにある。が格プラス動詞の述語となる。基本文の、いわば、始めの文法規則であって、そこには動詞が直接にかかわる。そして、存在を表す文型はふたつのポイントを持つ。
Nが あります/います → Pに Nが (助数) あります/います
日本語の名詞は、数を表す場合の表現がある。単数、複数扱いを助数によって、それはまた、もの、人の場合とで異なることである。つまり、かぞえる形態によった表現があることである。
もうひとつのポイントは、存在の違いが、ある いる の動詞が使い分けられる。動くことなく、とどまって見えるものは、有る を用い、動いていたものがとどまって見えるものは、居る を用いて、文法規則としていることである。
基本文 20161223
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日本語文法の文は、その構造をみて、その単位には3分類を基本とする。教育用文法の基本文型は名詞をN、動詞をV、形容詞をAと、それぞれ略記して、次のように表している。
N1は N2です。 / N1は N2だ。 (丁寧体、併記して普通体)
N は Aです。 / N が A。 (形容詞は、i-adj. na-adj. の2類)
N が Vます。 / Nが V。
日本語教育のオーラルアプローチで用いる、現代日本語の話し言葉を導入するための文型積み上げによる表し方である。会話文であるが、まず、です・ます体を教え、日本語の場面に合わせた話し方を習得することになる。その構造文法をもって示す最初の文が、これはペンです、となると、かつての英語学習のアプローチによるアレルギーもあってか、このような物言いは日本語では用いることがないと批判されたことがある。
この文を会話で使う場合があるかかどうかは、その批判する物言いによるとして、この基本文型を教室で用いるには理由のあることであった。とくにこの文型に加えて、存在文と、もう一つの文型があったので、この分類によれば、存在文は、動詞を用いる文型であるが、wa...ga...構文とする文型があり、これはとらえがたいものであった。にもかかわらず、象は鼻が長い、とでもする、日本は自然が美しい、のようになる文型を基本文型に教えなければならなかったのである。教室で習得する日本語は基本をおさえたうえで、その場面にふさわしく使えるようになることを目指していた。それはまた言葉の使い方で規則を知る方法でもあったから、たとえば形容詞に、です・ます体をつけて、実際に合わせていたのである。1950年代以降に認められた形容詞の文末の表現である。
その文の一つに、基本文を実際に教室では使うことになる、これはペンです、というのは、日本語表現の代表であったと思える。これがペンです、と導入していないことに注目できる。同じく、形容詞についての修飾用法をわかってから、その文末に置く述語の用法を理解するのは、青い空 空は青いです、との表現にして、日本語文法について動詞を軸にする表現法との違いを最初から練習をしていくことになるから、丁寧な言い方による、です・ます体の効果的な教え方となっている。