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最古のいろは歌

2013-07-02 | 日本語新百科
最古のいろは歌のニュース。ほぼ全文、47文字の内、43文字、くえてゆ の文字はない。これまでのものは、平仮名でないもの、文献の初出として仏教の経典である金光明最勝王経音義に裏書きされていた。1079年で、万葉仮名で全文を記載する。平仮名の最も古い資料は、伊勢神宮の斎宮跡土、11世紀末~12世紀前半の墨書土器。しかし、9文字であった。平仮名で全文の資料は、14世紀後半の中国の書物、書史会要がこれまでは最古とされていた。その時期と全文に近いものは、土器に墨書されたものとして最古となる。発掘は堀河院跡、1983年の発見による。

以下は、京都新聞による。

>平仮名の「いろは歌」が墨書された土器に、ほぼ全文が残っている。

京都市埋蔵文化財研究所が6月27日に発表。
平安京にあった堀河院跡、京都市中京区堀川通御池北東で1983年に発掘した土器の小皿を再調査
その結果、平仮名でほぼ全文がそろっている、いろは歌の墨書を確認した。

市埋文研によると、平安時代末期、12世紀末から鎌倉時代初期、13世紀初めの土器で、ほぼ全文が残るいろは歌では国内最古。
当時の都における仮名の基準史料となる。

市埋文研によると、小皿は土師、はじ器、と呼ばれる素焼きで、直径9センチ、高さ1・5センチ。
いろは歌の47文字のうち、皿の欠けた部分が「く」「え」「て」「ゆ」の4文字分あるが、他はほぼ全文書いてある

皿の右端から順番に書かれている。徐々に余白がなくなり、最後の行「ゑひもせす」は右端の余白に戻って書いてある。
誰の文字かは不明だが、太めの文字でバランスが悪く、市埋文研は、初心者が手習いのために書いた可能性があるとみている。

小皿は、現在のANAクラウンプラザホテル京都敷地内で、平安京左京三条二坊九町にあたる堀河院跡の井戸から出土した。

いろは歌は、10世紀末から11世紀中ごろに成立したとされる。いろは歌が書かれた墨書土器では、三重県明和町の斎宮跡から国内最古となる11世紀末~12世紀初めの土器の一部が昨年に確認されている。今回の土器はほぼ全文が確認できる史料としては唯一となる。


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