誤用はわざと間違えることである。用法を誤ることという意味もある。
現代語「誤」百科は誤用例を正しくする意味を持つと考えるが、そのためには用法を誤っている前提があって、その使い方がある。
それがどうして誤っているかを議論するものだろう。
ところが使い手にわざとそうする使い方があれば、それは誤用といえるかどうか、辞書の言うように、悪用である。
言語の使用でいえばまずそういうことがない。
言葉の悪用などがおこなわれるとして、嘘、詭弁、偽り、曲解などならべても、それは通用しないのが普通である。
そこで誤用例の研究があって、それは何か。
日本語の誤用研究、誤用研究 error analysis は、学習者がおかす誤りについて、
どのような誤りが存在するのか、なぜ誤りをするのか、そして、どのように訂正すればよいかなどを考え、日本語教育、日本語文法理論などに役立てようとする研究と説明する。
誤用研究では、従来、文法的正確さに関わる誤用が重要視されてきましたが、現在は、伝達、コミュニケーションということを重視し、それらに関わる誤りについても重要視され始めているそうだ。
日本語の誤用研究 www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/dw.../tushin40_p14-15.pd
寺村秀夫(1990)『外国人学習者の日本語誤用例集』(大阪大学;PDF版、国立国語研究所、2011年)
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/teramura.goyoureishu.pdf
この資料が公開されている。438ページ、用例数鉢石番号で、7415である。
寺村秀夫(1990)『外国人学習者の日本語誤用例集』(大阪大学;データベース版、国立国語研究所、2011年)
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/db/
>『外国人学習者の日本語誤用例集』について
本書は、1985~1989年度の科学研究費補助金特別推進研究「日本語の普遍性と個別性に関する理論的及び実証的研究」(研究課題番号60060001、研究代表者 井上和子)の一環として行われた「外国人学習者の日本語誤用例の収集・整理と分析」の資料をまとめた報告書です。諸外国からの留学生が書いた作文に見られる日本語の誤用を収集・分類した資料として、日本語教育の研究者だけでなく理論的・記述的な日本語学・言語学の研究者にとっても学術的に大きな意義を有するにもかかわらず、科学研究費の報告資料としての性格上、これまでは限られた図書館・研究者が所蔵するだけに留まり、広く一般に活用されることはありませんでした。
ご‐よう 【誤用】
〔名〕
(1)わざと不正に用いること。悪用。
*今昔〔1120頃か〕七・九「三宝の物を誤用して罪を得る事无限し」
*開化問答〔1874~75〕〈小川為治〉二・上「政府もしその権勢を誤用(ゴヨウ〈注〉アヤマリ)して、暴政を行ふことありとも」
(2)用法を誤ること。
*随筆・文会雑記〔1782〕附録・一「点発に依て文義わかるる事は言に及ばず。詩近体に声の誤用あるも、点発のせんぎ少き故なるべし」
*哲学字彙〔1881〕「Misuse 誤用」
*人間と真実の問題〔1938〕〈窪川鶴次郎〉島木健作論・三「血潮したたる、とか、目眩むばかり音してなどという用語は、確かに誤用でもなければ、島木氏の文学にとっては語感としても別に不自然ではない」
現代語「誤」百科は誤用例を正しくする意味を持つと考えるが、そのためには用法を誤っている前提があって、その使い方がある。
それがどうして誤っているかを議論するものだろう。
ところが使い手にわざとそうする使い方があれば、それは誤用といえるかどうか、辞書の言うように、悪用である。
言語の使用でいえばまずそういうことがない。
言葉の悪用などがおこなわれるとして、嘘、詭弁、偽り、曲解などならべても、それは通用しないのが普通である。
そこで誤用例の研究があって、それは何か。
日本語の誤用研究、誤用研究 error analysis は、学習者がおかす誤りについて、
どのような誤りが存在するのか、なぜ誤りをするのか、そして、どのように訂正すればよいかなどを考え、日本語教育、日本語文法理論などに役立てようとする研究と説明する。
誤用研究では、従来、文法的正確さに関わる誤用が重要視されてきましたが、現在は、伝達、コミュニケーションということを重視し、それらに関わる誤りについても重要視され始めているそうだ。
日本語の誤用研究 www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/dw.../tushin40_p14-15.pd
寺村秀夫(1990)『外国人学習者の日本語誤用例集』(大阪大学;PDF版、国立国語研究所、2011年)
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/teramura.goyoureishu.pdf
この資料が公開されている。438ページ、用例数鉢石番号で、7415である。
寺村秀夫(1990)『外国人学習者の日本語誤用例集』(大阪大学;データベース版、国立国語研究所、2011年)
http://teramuradb.ninjal.ac.jp/db/
>『外国人学習者の日本語誤用例集』について
本書は、1985~1989年度の科学研究費補助金特別推進研究「日本語の普遍性と個別性に関する理論的及び実証的研究」(研究課題番号60060001、研究代表者 井上和子)の一環として行われた「外国人学習者の日本語誤用例の収集・整理と分析」の資料をまとめた報告書です。諸外国からの留学生が書いた作文に見られる日本語の誤用を収集・分類した資料として、日本語教育の研究者だけでなく理論的・記述的な日本語学・言語学の研究者にとっても学術的に大きな意義を有するにもかかわらず、科学研究費の報告資料としての性格上、これまでは限られた図書館・研究者が所蔵するだけに留まり、広く一般に活用されることはありませんでした。
ご‐よう 【誤用】
〔名〕
(1)わざと不正に用いること。悪用。
*今昔〔1120頃か〕七・九「三宝の物を誤用して罪を得る事无限し」
*開化問答〔1874~75〕〈小川為治〉二・上「政府もしその権勢を誤用(ゴヨウ〈注〉アヤマリ)して、暴政を行ふことありとも」
(2)用法を誤ること。
*随筆・文会雑記〔1782〕附録・一「点発に依て文義わかるる事は言に及ばず。詩近体に声の誤用あるも、点発のせんぎ少き故なるべし」
*哲学字彙〔1881〕「Misuse 誤用」
*人間と真実の問題〔1938〕〈窪川鶴次郎〉島木健作論・三「血潮したたる、とか、目眩むばかり音してなどという用語は、確かに誤用でもなければ、島木氏の文学にとっては語感としても別に不自然ではない」