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譲る

2019-03-04 | 思い遥かに

譲る精神、これをどうして学ぶか。その根本にあるのはなにか。中国の教えには、尊老爱幼是中华民族传统的美德、とあって、敬老と幼児に対するものがある。日本語は謙譲語を敬語に持つ。このいずれも譲る精神にかかわるが、わたしたちにある謙遜は何から来たものか。階級社会、身分社会の名残か。あるいは、思いやりとする心にあるものか。我も我も、ということがないとするのは、大我、小我の教えである。譲ることになるのは調和のゆえであるから、情けは人の為ならず、による考え方にもなる。譲ることは、分け与えることである。自らの権利、利益を主張するものでもないのか。おさきにどうぞ、どうぞあいたので、お座りください、などを、なぜに身につけるようになるのか。


精選版 日本国語大辞典の解説
けんじょう【謙譲】 の 美徳(びとく)
人を先に立てて自分は出しゃばらないという美しい行為。
※侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉貝原益軒「この逸事の中に謙譲の美徳を発見した」

http://home.wlu.edu/~ujiek/yomi21.html
謙譲の美徳

 アメリカでは、自分は他の人と違ってこんな良い点を持っている、自分は色々なことができるんだ、ということを他人に分かりやすく見せようとしますが、日本ではその反対です。日本では「謙譲の美徳」が尊重されます。「謙譲の美徳」というのは、自分や自分の家族を実際より低く見せることによって相手の地位を高めて尊敬しよう、という気持ちです。だから、何か物を出す時に「何もございませんが、どうぞ」とか「つまらない物ですけど、どうぞ」とかいう言い方が使われるんです。これらは慣用表現ですから、深く考えなくてもいいです。日本人は飲み物を出す時やお土産を上げる時に、こういう言い方をするんだなあ、ということが分かればいいでしょう。


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