言っている意味が分からん、と言われて、どきりとしたことがあるだろうか。それも小学生以下の子ども、幼児がそう言ったとしたら、年端もゆかぬにその生意気な口応えよと思うかもしれない。幼子であるからそのまま語の理解ができないのだろうというふうに思ってみても、まるで言いたいことが伝わらないかの思いになる。それはおそらく、意味という語が持つその内容を知るからであろう。意味にはそのような響きがある、どのような響きか、人生の意味は何か、というふうなとらえ方である。意味と意義はやはり区別されるべきでるか、少なくとも、意と、義と、これはわけられるべきであろうか。詞、辞、語とをそれぞれ区別して使い分けるように、言語と言葉と、言と、ことと、その日本語の意味するものをしっかりと確かめる必要がある。
意義と意味は意と義との違いでありそこに味があるかないかの見方である。
日本国語大辞典
い‐ぎ 【意義】
〔名〕
(1)言葉などの表現によってあらわされる意味、内容。
*日本詩史〔1771〕一「雖造語不合、意義自全」
*改訂増補哲学字彙〔1884〕「Meaning 義理、旨趣、旨意、意義」
*神仙伝‐一〇・斑孟「能含墨、舒紙著前、嚼墨噴之、皆成文字、満紙各有意義」
(2)言葉、事柄、行為などが現実にもつ価値。ねうち。多く、重要なものをいうのに用いる。
*哲学字彙〔1881〕「Import 意義、旨趣」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉七「首府が郊外と連接する処の趣味と共に無限の意義がある」
*青春〔1905~06〕〈小栗風葉〉夏・三「然ういふ人生の意義だの、宇宙の秘密だのと云ふ事を、言って見るのが楽みだったので」
デジタル大辞泉
い‐ぎ 【意義】
1 言葉によって表される意味・内容。「その語の本来の―」
2 その事柄にふさわしい価値。値うち。「―ある生活」
大辞林 第三版の解説
いぎ【意義】
①ある言葉によって表される内容。特に,その言葉に固有の内容・概念。 「言葉の形態と-」
②物事が他との関連において固有にもつ価値や重要性。 「 -のある仕事」 〔類義の語に「意味」があるが,「意味」は言語や行為によって示される内容,また物事が持つ価値をいう。それに対し,「意義」はある言葉が表す内容,また,物事が他の物との関係において持つ固有の重要な価値をいう〕
意義と意味は意と義との違いでありそこに味があるかないかの見方である。
日本国語大辞典
い‐ぎ 【意義】
〔名〕
(1)言葉などの表現によってあらわされる意味、内容。
*日本詩史〔1771〕一「雖造語不合、意義自全」
*改訂増補哲学字彙〔1884〕「Meaning 義理、旨趣、旨意、意義」
*神仙伝‐一〇・斑孟「能含墨、舒紙著前、嚼墨噴之、皆成文字、満紙各有意義」
(2)言葉、事柄、行為などが現実にもつ価値。ねうち。多く、重要なものをいうのに用いる。
*哲学字彙〔1881〕「Import 意義、旨趣」
*武蔵野〔1898〕〈国木田独歩〉七「首府が郊外と連接する処の趣味と共に無限の意義がある」
*青春〔1905~06〕〈小栗風葉〉夏・三「然ういふ人生の意義だの、宇宙の秘密だのと云ふ事を、言って見るのが楽みだったので」
デジタル大辞泉
い‐ぎ 【意義】
1 言葉によって表される意味・内容。「その語の本来の―」
2 その事柄にふさわしい価値。値うち。「―ある生活」
大辞林 第三版の解説
いぎ【意義】
①ある言葉によって表される内容。特に,その言葉に固有の内容・概念。 「言葉の形態と-」
②物事が他との関連において固有にもつ価値や重要性。 「 -のある仕事」 〔類義の語に「意味」があるが,「意味」は言語や行為によって示される内容,また物事が持つ価値をいう。それに対し,「意義」はある言葉が表す内容,また,物事が他の物との関係において持つ固有の重要な価値をいう〕