0522 大飯原発再稼働認めず
大飯原発再稼働認めず 福井地裁判決 中日新聞トップ記事、見出しである。20140522
リードには、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)は大規模地震への対策が不十分などとして、福井県内の住民ら百八十九人が運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁(樋口英明裁判長)は二十一日、「生命を守り生活を維持するという人格権の根幹を具体的に侵害する恐れがある」として、住民側の訴えを認め、関電に運転差し止めを命じる判決を言い渡した、 とある。
厚木基地自衛隊機の夜間飛行差し止め命令 横浜地裁 とある。20140522
記事には、米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)の騒音被害をめぐり、住民約七千人が国に損害賠償と自衛隊機、米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めを求めた第四次訴訟の判決で、横浜地裁(佐村浩之裁判長)は二十一日、自衛隊機の毎日午後十時~翌午前六時の飛行差し止めを命じた、とある。
見出し
1面 一覧
朝刊 大飯原発再稼働認めず 福井地裁判決 5/22 写真
朝刊 厚木基地自衛隊機の夜間飛行差し止め命令 横浜地裁 5/22
社会面 一覧
朝刊 「市民感覚」司法に興奮 大飯原発判決 5/22 写真
朝刊 「必要な対策積み重ねて」揺れる地元 5/22 写真
朝刊 手続き先送り、関電側を批判 樋口裁判長 5/22 写真
朝刊 「なぜ自衛隊機」戸惑い 厚木基地判決 5/22
朝刊 トップカメラ店長逮捕 盗品買い取った疑い 5/22
朝刊 マックスマーラ子会社元社長ら2人背任容疑 5/22
朝刊 片山被告の精神鑑定要求検討 5/22
朝刊 甲斐、防衛へ王手 女流王位戦第3局 5/22
中日春秋
2014年5月22日
<戻らない子猫よ放射線降る夜>。福島県須賀川市に住む俳人、永瀬十悟(とうご)さん(61)は三年前の春、五十句を一気に詠んだ。震度6強の揺れで自宅は半壊した。そして原発事故
「今まで食べられたものが食べられなくなり、触れられたものが触れられなくなる」。当たり前の自然や暮らしが汚されていく日々。句集『橋朧(はしおぼろ)』(コールサック社)には、静かで深い怒りがにじむ句が並ぶ。<被曝(ひばく)量不明の庭の五加木(うこぎ)摘む><燕(つばめ)来て人消える街被曝中>
永瀬さんは、福島の人々の今の思いを「三日月湖」にたとえる。あの時「もう原発はやめよう」という大きな流れができていたはず。その流れがいつの間にか蛇行し、原発を動かすのが当たり前のような流れになり、取り残され孤独な湖となった人々のこころ
だが、大飯原発の再稼働は認められないと断じた福井地裁の判決を読めば、脱原発の思いは決して「三日月湖」ではなく、まだ大きな流れだと分かる
人の生存に関わる権利とコスト云々(うんぬん)を、同列に論じていいのか。福島の汚染を目にしながら、原発は環境保全に資するクリーンエネルギーだと主張しうるのか…。これらの論点に明確な判断を示した今回の判決を、一人でも多くの人に読んでほしいと思う
永瀬さんは、こんな句も詠んだ。<騒がねば振り向かぬ国ひきがへる>。裁判所は振り向いた。政府はどうだろうか。
大飯原発再稼働認めず 福井地裁判決 中日新聞トップ記事、見出しである。20140522
リードには、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)は大規模地震への対策が不十分などとして、福井県内の住民ら百八十九人が運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁(樋口英明裁判長)は二十一日、「生命を守り生活を維持するという人格権の根幹を具体的に侵害する恐れがある」として、住民側の訴えを認め、関電に運転差し止めを命じる判決を言い渡した、 とある。
厚木基地自衛隊機の夜間飛行差し止め命令 横浜地裁 とある。20140522
記事には、米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)の騒音被害をめぐり、住民約七千人が国に損害賠償と自衛隊機、米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めを求めた第四次訴訟の判決で、横浜地裁(佐村浩之裁判長)は二十一日、自衛隊機の毎日午後十時~翌午前六時の飛行差し止めを命じた、とある。
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朝刊 大飯原発再稼働認めず 福井地裁判決 5/22 写真
朝刊 厚木基地自衛隊機の夜間飛行差し止め命令 横浜地裁 5/22
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朝刊 「市民感覚」司法に興奮 大飯原発判決 5/22 写真
朝刊 「必要な対策積み重ねて」揺れる地元 5/22 写真
朝刊 手続き先送り、関電側を批判 樋口裁判長 5/22 写真
朝刊 「なぜ自衛隊機」戸惑い 厚木基地判決 5/22
朝刊 トップカメラ店長逮捕 盗品買い取った疑い 5/22
朝刊 マックスマーラ子会社元社長ら2人背任容疑 5/22
朝刊 片山被告の精神鑑定要求検討 5/22
朝刊 甲斐、防衛へ王手 女流王位戦第3局 5/22
中日春秋
2014年5月22日
<戻らない子猫よ放射線降る夜>。福島県須賀川市に住む俳人、永瀬十悟(とうご)さん(61)は三年前の春、五十句を一気に詠んだ。震度6強の揺れで自宅は半壊した。そして原発事故
「今まで食べられたものが食べられなくなり、触れられたものが触れられなくなる」。当たり前の自然や暮らしが汚されていく日々。句集『橋朧(はしおぼろ)』(コールサック社)には、静かで深い怒りがにじむ句が並ぶ。<被曝(ひばく)量不明の庭の五加木(うこぎ)摘む><燕(つばめ)来て人消える街被曝中>
永瀬さんは、福島の人々の今の思いを「三日月湖」にたとえる。あの時「もう原発はやめよう」という大きな流れができていたはず。その流れがいつの間にか蛇行し、原発を動かすのが当たり前のような流れになり、取り残され孤独な湖となった人々のこころ
だが、大飯原発の再稼働は認められないと断じた福井地裁の判決を読めば、脱原発の思いは決して「三日月湖」ではなく、まだ大きな流れだと分かる
人の生存に関わる権利とコスト云々(うんぬん)を、同列に論じていいのか。福島の汚染を目にしながら、原発は環境保全に資するクリーンエネルギーだと主張しうるのか…。これらの論点に明確な判断を示した今回の判決を、一人でも多くの人に読んでほしいと思う
永瀬さんは、こんな句も詠んだ。<騒がねば振り向かぬ国ひきがへる>。裁判所は振り向いた。政府はどうだろうか。