日本語発音
発音、音声、発声、外来語音、具体音、母音、子音、単音、アクセント、韻律と話をしてきた。わかりやすくと思っていたが、難しいというコメントをもらった。そうなってきたかもしれない。音声を耳で聴くべきところを、発声を目で読むか、発音を口で理解するかどうか、となる。これは困難なことだ。できるだけわかりやすくしようと思う。
日本語発音を音声にすればそれは国語の音韻でとらえることになる。言語音としての音声は人々が個々に発音すれば、日本語を話す人の数だけ、すべて異なると考えてよい。その違いは言語音として音声科学が明らかにする。科学は総合であり分析と抽象であるからその現象をまとめる。その日本語の発音をわたしたちはどのようにとらえているだろうか。
地下鉄に乗って目の前の文言に注意すると、おゆずりください、優先席、priority seatという文字がひとつの貼り紙に収まっている。これを発音すると、日本語は一つ一つの音を短くして言うことができるとわたしたちは思っている。こんなふうに、お、ゆ、ず、り、く、だ、さ、い、ゆ、う、せ、ん、せ、き、と読んで、はて、その次はどうするだろう。
priority 音節pri・or・i・ty 発音記号/prɑɪˈɔːrəṭi|‐ˈɔr‐/と辞書にある語である。それを、ぷ、ら、い、お、り、ティ、い、と読むと、とりあえず日本語で声を出したことになる。その音の数は7音と意識する。これは国語でいうと音節であって、モーラに区切った、カナ文字の発声である。英語辞書の音節は4音節であり、ˈɔːの発音が強くなる。
seat 音節seat 発音記号/síːt/とあるのは、し、い、と、と読むから、同じように3音を声に出していると思う。音の数は3音、つまり音節で意識している。英語辞書は音節の数が1音節である。このままでひとまとまりの発音をしている音の数は、英語ではどのように意識されているか、音素にしている発音記号を数えることになるだろう。
ちなみに中国語では優先席とは言わない。博愛座bóàizuò と中日対訳辞書にある。漢字が日本語であると思うわたしたちには、中国語かどうかは思いもよらないが、現代中国音で優先席を発音すると、优、ピンインyōu、专席、ピンインzhuānxíと、中日語辞典に見える。漢字はすでに日本語発音でとらえるのを普通にしてきている。
英語を取り入れておおよそ150年ぐらい、中国語を古代漢語で取り入れておおよそ1500年ぐらいと考えて、いずれも日本語発音で学習をしてきている日本語である。その発声は漢字にある音読みで1文字に3通りの読みがあるものなど、英語にある外来表記のカタカナで英米の発音を表すなど、わたしたちはそれを日本語発音の音声としている。
発音、音声、発声、外来語音、具体音、母音、子音、単音、アクセント、韻律と話をしてきた。わかりやすくと思っていたが、難しいというコメントをもらった。そうなってきたかもしれない。音声を耳で聴くべきところを、発声を目で読むか、発音を口で理解するかどうか、となる。これは困難なことだ。できるだけわかりやすくしようと思う。
日本語発音を音声にすればそれは国語の音韻でとらえることになる。言語音としての音声は人々が個々に発音すれば、日本語を話す人の数だけ、すべて異なると考えてよい。その違いは言語音として音声科学が明らかにする。科学は総合であり分析と抽象であるからその現象をまとめる。その日本語の発音をわたしたちはどのようにとらえているだろうか。
地下鉄に乗って目の前の文言に注意すると、おゆずりください、優先席、priority seatという文字がひとつの貼り紙に収まっている。これを発音すると、日本語は一つ一つの音を短くして言うことができるとわたしたちは思っている。こんなふうに、お、ゆ、ず、り、く、だ、さ、い、ゆ、う、せ、ん、せ、き、と読んで、はて、その次はどうするだろう。
priority 音節pri・or・i・ty 発音記号/prɑɪˈɔːrəṭi|‐ˈɔr‐/と辞書にある語である。それを、ぷ、ら、い、お、り、ティ、い、と読むと、とりあえず日本語で声を出したことになる。その音の数は7音と意識する。これは国語でいうと音節であって、モーラに区切った、カナ文字の発声である。英語辞書の音節は4音節であり、ˈɔːの発音が強くなる。
seat 音節seat 発音記号/síːt/とあるのは、し、い、と、と読むから、同じように3音を声に出していると思う。音の数は3音、つまり音節で意識している。英語辞書は音節の数が1音節である。このままでひとまとまりの発音をしている音の数は、英語ではどのように意識されているか、音素にしている発音記号を数えることになるだろう。
ちなみに中国語では優先席とは言わない。博愛座bóàizuò と中日対訳辞書にある。漢字が日本語であると思うわたしたちには、中国語かどうかは思いもよらないが、現代中国音で優先席を発音すると、优、ピンインyōu、专席、ピンインzhuānxíと、中日語辞典に見える。漢字はすでに日本語発音でとらえるのを普通にしてきている。
英語を取り入れておおよそ150年ぐらい、中国語を古代漢語で取り入れておおよそ1500年ぐらいと考えて、いずれも日本語発音で学習をしてきている日本語である。その発声は漢字にある音読みで1文字に3通りの読みがあるものなど、英語にある外来表記のカタカナで英米の発音を表すなど、わたしたちはそれを日本語発音の音声としている。