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日本語教育の文法15 学習文法4 直示

2018-06-14 | 日本語教育
日本語教育の文法15 学習文法14 直示  

文法は規則である、その規則とは、どのようなものか。学習者にまず意識される日本語は漢字表記のことであろう。では、日本語文法は、日本語教育ではじめにとらえられるのは、指示し、関係をとらえる言葉である。これ それ 指示代名詞と呼ぶ、国語では、こそあど言葉のことである。あれ と、どれ というふうに、使い分けがあるとして、その使い分けとはなにか。話者を主体とする、これ それ の、日本語の使い方である。話者の指示する領域で、これ を用いる。話し手と聞き手がいれば、聞き手を話者とする領域があり、話し手からその領域を指示すると、聞き手の話者領域への指示は、それ となる。対話で、話し手が指示する領域にあるものを、これ と言えば、聞き手からは、それ となる。その逆になると、聞き手が指示する領域にあるものを、聞き手が話者となって、これ と言えば、話し手からは、それ となる。話し手、聞き手を、常に自分の側とするものを、これ と言い、相手の側とするものを、それ と指示することである。次いで、話者主体の領域にそれぞれないものを、あれ と言って指示し、それを特定しないものを不定とする、どれ となる。国語で、こそあど言葉とする概念では、話者主体を領域に、近称、中称、遠称、不人称と捉えている。日本語教育で、会話の場面における、その指示する言葉遣いを文法の規則とするのは、ダイクシスの用法のひとつであると説明する場合がある。

ウイキペディアより

直示(ちょくじ)とは、語用論において意味が文脈に依存して初めて決まる語あるいは言語表現をいう。つまり同じ表現であっても、視点の置き方によって具体的な意味が異なるものである。ダイクシス(deixis、ギリシア語: δειξις)ともいう。

概要
典型的なものとして、「私」「あなた」のような代名詞、「これ」「そんな」「あそこ」のような指示語、またこれらに「今」「いいえ」などの語も含めた「代形式」(Pro-form)がある。これらはいずれも何らかの事物を指し示すものであるが、「誰が」、「誰に」、「いつ」、「どこで」、「どのように」、「何の話」をしているのかという文脈によって具体的な意味が異なる。このように具体的意味が文脈によって定まる表現の総称が直示である。一方、代形式が具体的にどの事物を指し示すかということを照応という(対象が談話・文章中に明示された場合のみに限定して照応と呼ぶこともある)。

場所・方向:「これ」「そこ」「あちら」などの指示語のほか、「上」「中」「前」などの一般的な位置を表す名詞等でも示される。指示語については英語のように近称・遠称の2系統、または日本語のように中称を含む3系統からなる言語などがある。これらは空間的関係のほかに、時間的関係や、談話・文章またはその中に現れる事物・概念を(現れる位置により区別して)表現するために転用されることも多い。




http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php?id=940&TAB=1
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ダイクシス(deixis)
言語一般<日本語の構造>
発話の場にいなければ十分な理解ができないという性質、特徴のこと。「直示」と和訳される。「私はあれをこうした」の文の意味は、場面なしでは理解不可能であるが、適切な場面・文脈が分かれば直ちに理解できるものとなる。例えば、「そこの角を曲がってください」など、指し示すものが視野内の具体的なものを典型的なダイクシスという。他に種類として、時間・場所・敬語表現・授受動詞・「行く」と「来る」などがある。


http://www.kanjifumi.jp/keyword/deixis/
shinoken篠崎大司研究室

ダイクシス
deixis。発話される場面によって指示する内容が決定される言語表現。直示。
例えば、「私」という言葉は、話し手が誰かによって指示する内容が変わってきます。このような表現をダイクシス(直示)というわけです。
直示には、主に人称直示、時間直示、場所直示、談話直示、社会直示があります。

(1)人称直示:人物を指定するもの。
(例)「私」「あなた」「彼」「お母さん」「いとこ」「社長」…

例えば、日本語の「あなた」と英語の「You」は用法にずれがあるにもかかわらず、それを知らないために日常会話で「あなた」を多用する学習者が見られます。(例:「あなたは先生ですか。」)初級では致し方ないとしても中級では指導したいところです。

(2)時間直示:時間を指定するもの。
(例)「今日」「明後日」「今週」「来月」「来年」…

例えば、日本語では「先週-今週-来週」というところを、中国語では「上星期-本星期-下星期」というのだそうです。時間感覚も言語によって様々です。

(3)場所直示:場所を指定するもの。
(例)「ここ」「そこ」「あそこ」「右」「上」「前」…

場所直示に限らず、日本語の指示詞は「コ・ソ・ア」の三項対立ですが、これも言語によっては二項対立であったり、あるいは三項対立であっても日本語とは体系が異なったりといったことがあるので注意が必要です。

(4)談話直示:指示詞の文脈指示用法
日本語の指示詞の文脈指示用法を簡単にまとめると、以下のようになります。

「コ」:直前直後の内容。
「ソ」:話し手と聞き手のいずれかにしかない情報、あるいは仮定の内容。
「ア」:話し手と聞き手のいずれも知っている情報、あるいは記憶の内容。

(5)社会直示:社会的要素を指定するもの。
日本語では敬意表現がこれにあたります。

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