Yamauchi Keisuke
2013年4月7日 ·
心塞がると百慮誤る 言志録21
心の奥底がつかえふさがっていると、すべての考えがことごとく誤ったものとなる。
妄想を断ち切る 言志録22
心の中に種々雑多な考えが、ごたごたと乱れ起こるのは、外界の事物が心を見出し濁すからである。それで、平素常に精神を剣のごとく鋭利にして、一切の外界の誘惑を取り除き、決して腹の中に寄り付けないようにしたならば、自然ときれいさっぱりした気持ちになることに気が付くであろう。
事を処するには 言志録23
自分はいま事柄を処置しようとするのでるが、先ず心の奥底に数本の釘を打って、よく考えてから仕事を始める。
筆跡は心の現われ 言志録24
人の心が邪であるか正しいか、また気が強いか弱いかということは、その人の書いた筆跡を見れば、一目瞭然で、これをおおい隠すことはできぬものである。また心の喜びや怒り、哀しみやおそれということ、および勤勉・怠惰・平静・騒然などに至るまでことごとくその人の書いた文字に現れるものである。それ故に一日の内、自分で五、六字を書いて、それを何度もくり返しよく観ることも、また自己を反省する一助ともなるであろう。