言語は変化するか。日本語の変化とは何か。こう考えると言語は変化するものではない、となるだろうし、その変化を見るのは長い時間経過をたどることにもなる。言語そのものであるよりは言語の使い手が意識するかどうか。かわった用い方をして表現に変化を見せる。しかし、これは文学の言い回しにはよく表れることである。古き皮衣に継ぎ足す美酒の類いである。それも変化をすぐにも見せるものではない。ただ日本語の変化には一つの見方を与えることができる。常々言うところの日本語は言語を学び続けてきた、まず漢語を学び、そして英語を取り入れたという、歴史的経緯に重要な、おおきな変化である。漢文を訓読して文法をたしかにし、そこに漢字語彙を借用してきたが、それをまた英語の概念を文法理論に、カタカナの語彙に取り入れて、日本語は変化してきている。その歴史は、かたや千数百年、かたや百数十年、その時間は実質的な長さのことにはならない。漢文法の言語知識があって、そこに英文法の言語知識がいれかわっているかのような、日本語の見方、捉えかたである。そうそう、たやすく日本語の根幹が変わるものではないと言いながら、現実は果たしてどうであろう。
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