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忖度、逆バージョンの日本語

2018-08-07 | 新語・社会現象語


忖度の忖字は心を方寸と見る。心臓を指す。それを例えれば、ともかく、小さな形をとらえて、それを忖度するという。中国の思想で、古代、推し量るのは、君子が配下を思いやるときに使う。王が用いる行為として、王から部下の心を測ることであるから、だれもかれもが忖度するわけではない。そういうもじである、という思いであった。ましてや役人が権力者を忖度することはないことだとおもわれた。

調べてみると、上下関係でいうと、上司が忖度する部下の気持ちはあっても、部下が上司を忖度するということはありえない。この字面からはない、という思いを、繰り返して持った。しかし日本語の解釈は、部下の思いにあることで、部下から上司を忖度するとあるから、これは逆になる。なぜだろうかと考えて、中国語ではどうだろうかと、思いを馳せることになる。

議論の結論は、上司が部下を忖度する用法は中国古代の政治にある教えであるということで、その行いは、上司たるものは、何か思いを抱く部下が、何かしら行おうとしたときに、自らの権威で、上司としてそれを治めなければならない、というのが、忖度である、その原拠をまずとらえる、詩経のなかでうたわれたものを、儒学が取り入れて、忖度する君子の行いとしているということである。




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