戦闘パイロットという職業はなくなる?
今年初めに議会向けに公開された無人航空機の現状報告書によると、
米国防省が保有する無人機の数は7494機。一方、人間のパイロットが乗る
従来型の航空機は1万0767機。今や全体の41%が無人機であるという計算だ。
2005年にはこの比率が5%だったといい、ここ数年で急増した現状を明らかにしている。
UAVは手のひらサイズから、東日本大震災後に福島第1原発の上空撮影に使われた
「グローバル・ホーク」のように主翼幅が35メートルを超える大型のものまで、形や大きさが様々だ。
報告書によると、そのプラットホームの種類は2003年に5種類だったのが、現在は約340種類。
それが2021年には 650種類に増えると予測されている。
米国における初の女性戦闘パイロットの1人で、現在はマサチューセッツ工科大学
(MIT)航空宇宙工学部の准教授であるメアリー・カミングズ氏によると、「コックピットに
座る戦闘パイロットの時代は終焉を迎えつつある」。今後も「米国内でワシントン上空を
飛ぶ際など(特殊任務に)数人は必要だが」(カミングズ氏)、その数は多くない。
UAVは米国の生身の兵士を危険にさらすことなくミッションを遂行できるので、
その利用と用途が拡大するのは当然のことだと見る。
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