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フェラーリ、ハイブリッドのスーパーカーを初公開

2013-03-08 09:26:56 | 経済
By GILLES CASTONGUAY


 
【ジュネーブ】伊自動車大手フィアット傘下の高級スポーツカー・メーカー、フェラーリは5日、スイスで開幕した「ジュネーブモーターショー13」で超富裕層向けハイブリッド車「ラ・フェラーリ」を公開した。同社初のハイブリッド車で、自動車レースのフォーミュラ1(F1)での経験が結集されているという。

 ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ会長はラ・フェラーリの発表会で、性能と技術力の水準を引き上げたという点で将来モデルの標準となると自賛した。

 ただ、1台税別で100万ユーロ(約1億2160万円)と、性能に劣らず値段も恐ろしく高い。
レースで試された技術を生かした車種をフェラーリが発表するのは約10年ぶりのことだ。前回は、レースカーの空気力学が車体設計に採用された2002年の「エンツォ」までさかのぼる。

 ラ・フェラーリもエンツォと同様に限定販売車で、2014年末までの生産台数はわずか499台だ。

 モンテゼーモロ氏は、既に700件を超える注文を受けていることを明かした。さらに、投機家ではなく、真のフェラーリ収集家に買ってもらいたいと、購入者選びは相当慎重にしていくことを強調した。

 ラ・フェラーリには特許取得済みのハイブリッド技術「HY-KERS」が採用されており、またプラットフォーム(車台)には同社のF1チームが設計した炭素繊維が使われている。

 ガソリンエンジンの横に搭載されたHY-KERSシステムは2つの電気モーターから成っている。このモーターによって、消費燃料や排出ガスの増加を抑えながらパワー・アップが可能となった。政府が自動車メーカーに対して二酸化炭素排出の削減を迫る姿勢を強めていることを考えると、この技術は重要だ。
同社のロベルト・フェデーリ最高技術責任者(CTO)によると、ラ・フェラーリが排出する二酸化炭素は1キロメートル当たり330グラムと、同社のF12モデルより約30グラム少ないという。ただ、「この(HY-KERS)技術はまた開発途上で、完成していない」と語り、将来の車種への採用を目標としているものの、それがすぐ実現することはないとの考えをしめした。

 ラ・フェラーリの0-100km/h加速タイムは3秒未満、0-300km/hも15秒未満。

 このモーターショーで、F1に参戦している英国のマクラーレンもハイブリッド技術を採用した次世代スーパーカー「P1」を初公開した。


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