司馬遼太郎は日本は記録の国であると書いていた。
永井路子は日本はハンコの国であると書いている。
古代以来、天皇の印、国の印、郡の印、寺の印、個人の印などが
それぞれに有った。
いろいろ有ったが、一時、中途で廃れ、中世には鹿央と言う一種の
サインが公文書に書かれるようになった。が、禅僧が自分の書や画
に印を押すようになって、またハンコが復活した。
室町期、地方の大名のなかで、最も早く印を使い始めたのは
今川氏親だそうである。今川家は京文化にすばやい反応を見せた
大名だったそうだ。
永井路子著「姫の戦国」日本経済新聞社から
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