有島武郎の小説「一房の葡萄」は、ほぼ事実に即した体験である。どんな内容かは「青空文庫」ででも読んでもらうことにして(私も小学校だか中学校だかで国語の教科書で読んだ記憶がある)彼は五歳のとき英会話習得のため横浜山手居留地横浜英和学校に入学した。そのときの記憶をもとに書いたものである。それは軽井沢の別荘で人妻波多野秋子と情死する三年前のことだ。武郎は今で言うイケメンであった。そのイケメン振りは近代文学者のなかで抜きん出ていた。長男、行光は日本映画界の人気スター森雅之である。武郎はアメリカ、ハーバード大学に籍を置いた秀才で、ヨーロッパ各地を回り、帰国後は大学教授となった。弟は有島生馬と里見惇で、北海道に農園を持つと言う財もあり、才もあり、容姿にも恵まれたという天が二物も三物も与えた人物であった。
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