読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

日光例幣使

2008-02-22 10:56:04 | Weblog

家康は死後、神として日光に祭られた。一方、天皇は皇祖が天照大神として伊勢に祭られている。この天照に向こうを張って家康を東照の宮とした。幕府は朝廷にこの東照宮に参拝することを義務付け、幕府の朝廷に対する優位を顕示しようとした。朝廷には屈辱であったに違いない。が公家はこの日光例幣使と言う東照宮参拝の役を喜んで買って出たと言う。事情は前にもブログに書いた江戸期の京都の公家の貧窮状態に有った。公家はこの例幣使の役に当たると出入りの京の商人を従者に仕立て上げ、江戸への道中、商売をさせその上前をはね、収入とした。公家たちの旅費は道中の宿場が出したからただで済んだのだった。


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