読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

音読する事の他に

2007-02-20 15:39:08 | Weblog

司馬遼太郎は歎異抄を読んだとき、余り面白くないと思ったが声を出して読んで見ると面白いと思ったと書いている。また古文書の解説について著書の多い油井宏子は古文書を音読すると理解し易いと言う事は本当に有る事だと書いている。白川静氏が教育テレビに出演しているのを二度ほど見た事が有る。同氏は金文の上に半透明の紙を乗せその上からペンで文字をなぞるやり方をしていた。そうする事に依って文字が出来つつある古代の人々の考えに近づけるのだと言っていた。これも音読する事と同じ心理作用が有るのかと思った。

 



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1 コメント

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声にだす (偏角庵)
2007-02-26 23:39:33
文字を声にする瞬間も快楽のひとときです。よく枕元に置いてある『酒の詩集』(富士正晴編/カッパノベルス※30年ぐらい前の本)のうちのいくつかを声にだして読んだりしています。
むかし下宿仲間のひとりは。酒がまわって興ににのると滔々と唐詩を誦えていましたが、漢字の杜甫や李白がうんと色鮮やかになったのを今でもはっきり憶えています。
でもいくら文字が声になるのはキモチイイからって、カラオケは感情が入りすぎるので歌うのも聞くのも苦手です。・・真夜中に中也やランボーの詩をぶつぶつ唱える声はもっとキモチワルイかもしれませんが。。(^^;)
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