読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

夏の苣(萵)<チシャ>

2011-04-16 09:26:19 | 読書
少し前、NHKBS11で「平城京」と言う番組を見ていたら、苣(萵)<チシャ>は奈良時代から食べられていたと言う話題が出てきた。苣(萵)<チシャ>と言うのは今のレタスのことでヨーロッパ原産で中国を経て日本に入ってきたと言う事だった。
へぇーそうなのか、と思うと同時に思い出したことがある。
桂米朝の落語で「夏の苣」と言うのが有った。
医者とそのお付の者が往診に出掛け、その帰りに大蛇に飲み込まれてしまったが医者は持っていた下剤を大蛇の腹の中で撒き、大蛇に下痢を起こさせ、無事大蛇の腹から出る事が出来たと言う話で、急な腹痛で下痢をしたその大蛇は「夏の苣(医者)は痛み(腐り)が早い。」と嘆いたと言う落ちの話であった。レタスが苣の事だったとは知らなかった次第である。