読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

漢字に関するエピソード

2011-01-26 10:51:29 | 漢字
面白い漢字に関するエピソードがある。

留学生にとって、漢字の勉強は大変難しいものであるら
しい。いろいろな工夫をしている。

「案」という字。女の人が木の上に立って道を示してくれる、と
覚えるのだそうだ。
ついでにこの字を白川静著「常用字解」平凡社で調べてみると、
本来は物を置く台の事でつくえの事である。はじめは食事用のもので脚の
あるものを言い、ないものを槃(たらい)と言った。後に書物を置いて考案、考察
することに使ったので「かんがえる」事を案と言う。


渡部昇一「歴史講座」「ほんとうの昭和史」

2011-01-26 10:04:23 | 読書
 「歴史」(History)とは「物語」(Story)と同じ語源である。祖父や父が一族の物語として、子らに物語ったのが、「歴史」の原型だろう。子らはそれを「自らの物語」として受けとめ、それを自らの拠り所としていくのである。  たとえば、尖閣諸島付近の我が国領海内で違法操業をしていた中国漁船が、停船させようとした海上保安庁の巡視船に体当たりした事件で、逮捕した中国人船長を、日本政府は中国の圧力に屈して保釈してしまった。  渡部昇一氏が物語る次のような歴史を知っていたら、国民はこれが「いつか来た道」だという事を理解するだろう。