読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

海舟の号

2008-04-11 11:14:43 | Weblog

「英傑の日本史」井沢元彦著 より
勝海舟は佐久間象山より12歳年下だった。海舟の妹が象山に嫁ぎ海舟と象山は義理の兄弟となった。勝の本名は麟太郎義邦と言ったがある日、勝の書斎に象山が「海舟書屋」と言う額を揮毫した。勝はこれを気に入り自分の号としたのである。海舟は従って象山が名付け親と言う事になる。ついでながら象山は元治元年(1864)過激攘夷論者に暗殺されたが彼の養子の格二郎は父のあだ討ちのため新撰組に入隊した。だがこの事は余り知られていない。