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窓を叩く彼女J 七夕の日に

2019年07月07日 15時59分22秒 | Weblog
窓を叩くJ 〜七夕の日に

今日は 七夕の日

梅雨半ばの時季

薄雲が広がってはいるけれど
この時季にしては
珍しく朝から青空が見える

ラジオのCM で
朝 外から 彼氏に声を掛ける
彼女のことが 聞こえて来た

私は
四十年前の彼女のことを
懐かしく思い出した

私らは 職場で知り合い
ある時期から
彼女J の職場が変わり
私の住む古アパートのそばで
彼女J は
バスに乗り換えることになった

それで
早く出勤するJ は
毎日 自宅から 自転車で
私のアパートを訪ね
朝ごはんをこしらえて
それから
バス停に向かって行くのが
当時の日課だった

その時 毎朝
私の寝ている部屋の窓を
外からトントンと叩き
寝坊の私を起こしていたのだ

働きながら
しかも 出勤途中で
毎日朝ごはんを用意するという
まさに神業のようなことをする
彼女J は 魔法使いのようだった

それからしばらくして
僕たちは 結婚して
古アパートから出たけれど
その建物は
シロアリにもやられていて
まもなく壊され あとには
綺麗なビルが建てられた

手が器用で
働き者の彼女は
今でも頼りにされていて
つい先日は
東京の長女の所に行き
家事や子育ての支援をしていた

大都会には
一度も住んだことがないのに
九州の地方都市から
日々変貌する大都会の地を
訪ねるだけでも大変なのに
娘のアパートまで自力で行き
スーパーや保育園までも行き
帰りも もちろん一人で移動する
そんなJ の行動力には脱帽だ

彦星と織姫さまは
年に一回 七夕の日にしか
逢えないけれど 私らは
毎朝のように逢っていた

それでも
私は その頃 また逢うのが
待ち遠しかったのを 覚えている

今思えば
何でそんなに逢いたかったのか
不思議な気もするけれど‥

今夜は
織姫と彦星の逢瀬が
空の向こうに見えますように!

ps2019.7.7 七夕の日に 草稿

J は やがて 六十〇〇歳

いつまでも無理は効かないが
孫がもう少し大きくなるまで
支援を続ける覚悟をしているようだ

10日余りの都会暮らしで
さすがに草臥れたJ だが
5日は ペン習字
そして 今日の7日は
語学教室へ
自転車で出かけて行った

きつい 草臥れた シンドイ
などど言いながら
家にこもるのは
半日とは持たない彼女だ

やがて
今年2回目の支援が
彼女を待っている

無理し過ぎて
倒れるような事だけは
ないようにと 私は祈る
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