🐈⬛地域猫*ナナを送る歌《その2》(哀悼文芸 5/11〜5/19)
( お気に入りの場所で寝転がる元気な頃のナナ*2箇所の駐車場の端にて )
【その2の分】
🍁何も無し逝ったあとには思い出も
私と共に雲散霧消(うんさんむしょう)
※5/15 ナナが逝ったあとには 何も残らなかった 所縁のものは 僅かにお皿や餌入れ、お匙、お散歩バッグくらいだ しかし 私の方は 日記やデジカメでの記録などを 沢山のことを残している そして 私も他界する時は ナナちゃんの思い出と共に 全てが雲散霧消するのだろうと思う
🍁コロナ禍を共に過ごして生きて来た
同志の若き野良のナナ逝く
※5/15 私らが 野良(地域)猫のナナと出会ったのが 丁度あのコロナ禍の時期だ 当時は 息苦しい程の社会状況で 振り返れば 随分息抜きとストレス解消の場となったと思う 長い間 ナナちゃん、いろいろと本当にありがとう!
たった「南北100m×東西50m位」の実に狭い地域(エリア)で生まれ育ち そして旅立ったナナは ごく微小な世界のことしか知らないで他界したが それはそれで 凄く濃縮な空間であったと思う ナナにとって 貴重でかけがえのない空間だったと思う
🍁見送りに駆けつけくれし縁あった
地域の方に囲まれしナナ
🍁庭に花地(ち)には薫風空碧(あお)く
妬(ねた)ましいほどの葬送の日
※5/17 口では地域猫とは言うけれど ほとんどは見向きもされないで一生を終える野良猫が多いだろう そんな中で ナナちゃんは 文字通り多くに人たちに 声かけられて 身守られて 毎日を安心して過ごせたと思う 亡くなった時季も 心地良く過ごしやすい花一杯の初夏の頃だった
12日の昼過ぎ ナナが息絶えて 私らは まず可愛がってくれた人たちに 事の次第を知らせなくてはと考え 思い浮かぶ人に 知らせたところ トータル10人もの人が 我が家に駆けつけてくれて ナナを見送ってくれた ナナは きっと今までのことを思い出して 嬉しかったことだろう
🍁骨になり今は我が家に戻り来て
いつまでも我らを見守りぬ
※5/15 2022年の夏から'23年初夏にかけて 約10ヶ月 我が家の庭で過ごしてくれた(妻手造りの段ボールハウスや三段造りの大きなゲージ、庭や駐車場で)
13日、火葬後 餌入れだった容器に 小さなお骨を幾つか分けてもらう
15日の朝、ナナもこれで ずっとこの家に居れるねと しみじみ話した
🍁こんなにも小さき骨で生きて来た
よくぞ今まで生き抜いて来た
※5/15 ナナは小柄で 近所の人たちは いつまでも子猫だと思っていた 火葬の後遺骨が目の前に出されて見たら 全体が小さくて 一つ一つの骨が まるでミニチュア細工のようで 箸で挟んだら ポロポロと崩れそうで 実際に二人で掴んだら 幾つかは ポロポロと崩れ落ちた そしてそれらの骨を 骨壷にゆっくり納め 一部を容器に分骨して 自宅に持ち帰った おかえり、ナナちゃん!
🍁愛犬も初夏の頃逝き風吹いて
爽やかな空花にそよ風
※5/15 今日は愛犬モコの11回目の命日 3日違いで 愛猫ナナも旅立った どちらも空は晴れ 初夏の風吹く中を 庭には 赤やピンク、白や黄色の花々が 咲き揃い さながらモコやナナを 見送るかのよう‥
ナナちゃんも モコちゃんと同じペット霊園で 手摘みの花々や好きだったペットフードと共に 手厚く葬送をして貰った 合掌
🍂母の日に愛猫逝きて母を呼ぶ
※5/15 母の日朝 2、3日顔を見せないナナを 妻は探しに行ったが 最初は居なくて もしやと2回目に出かけ とうとう見つけた しゃがんだままジッとしている 妻は私にメールして それからネットとキャリーなどを用意して 一旦帰宅後 取り急ぎ病院に行った 診察治療後帰宅して 様子を見ていると 娘から母の日に絡んでメールなどが来る その対応で忙しくて 妻は よりによってこんな日にと ちょっと嘆いて?いた 記憶に残る令和7年の母の日となった