チヂミとシジミ

妻が作ってくれたチヂミは美味しいなあ
　　ぴりっとして　モチモチしてて
　　本場で　味を覚えてきたのかしら…

昨日こさえてあったシジミ汁も美味いね
　　小さい殻に　小さい身がちょこんとあって
　　でも　だし汁は栄養たっぷり!
　　味噌に調和してて　味もいい

魚好きのカエルは　うれしさいっぱい
ごはんも　おかずも　いっぱい食べる

チヂミとシジミ　どちらも美味しい
妻の得意料理のひとつかな

PS　２００７．５.31 草稿

父の肩～二人乗り

ある初夏の晴れた日に
公園近くで　親子を見かけた

父親とその息子だった

父がハンドル握る自転車の
荷台に　小学生らしき少年が
手慣れたように素早く乗った

乗るとすぐ　父親の肩を
両手で掴んで　走り去った

やがて親子が難しくなりそうな
年代に見えた少年は
父親を信頼しきって　
その背にくっついていたように見えた

父親の背中に　あんなにくっつけるのは
あと何年だろう…

やがて　その厚い壁にぶつかり
乗り越えようと　もがく日もやって来よう

でも　それでいいんだ
それが　成長の証なんだから

そして　またその子が大人になり
父親になって　我が子と向き合う時に
きっと　自分の遠い思い出と感触を
懐かしく憶い出すことだろう…

あの自転車の荷台と　父
親の背中の温もりと共に
　
PS 2007.5.30 草稿

緑陰に憩う

強めの五月雨のあと
青空は　黒雲と早々と交代し
陽射しはきつくとも
風はまだひんやりと
樹の陰は　
まだらにちらちらと動く

公園を訪れし人たちは
昼飯食べたり　ボールで遊んだりと
めいめいに　やがてさりゆく初夏を楽しむ

我もまた　
売店で買った御握り持って
ひとり　緑陰に入り　
冷たいお茶を飲み飲み
お昼をいただく

ＰＳ　２００７．５．２６　城内の公園にて　美術館でコンサート聞きに行きました　ピアノやヴァイオリンやフルート　そして　声楽を鑑賞しました　これからの活躍が期待できる若手の女性アーチスト５名の素敵なコンサートでした　今日は　早速レンタル店で　ヴァイオリンやピアノ演奏のＣＤを借りて来ました　では

ヒリヒリするハート

この世が　
何だかピリピリして来て
人々の気持ちも　
心なしかヒリヒリしてる

小さな事や　自分勝手なことで
知人や近所の人　通りすがりの人にも
不意に危害を加えたりする人が
この頃　急に増えてきたような気がして
私の心は　ヒヤッとして来る　

ネットカフェを居場所にして
毎日仕事を探す人がいる

彼らは　日雇い派遣員として
その日　その日を何とかしのいでいく

仕事が見つからなくて焦ったり
善良な人をあの手この手で
次々にしつこく騙そうとしたり

逃げようがないような悪循環の中
誰に文句を吐くことも少なく
いろんな人たちが
様々な苛立ちをため込んでいく…

ヒリヒリする気持で
ハートは　棘だらけになり
周囲のものにぶつかっては
互いに　満身傷だらけになる…

人が　ひとを
お互いに大事にする社会で
ヒリヒリするよなことが
起こるだろうか　どうだろか
ＰＳ　２００７．５．２３　草稿　５．２４改稿

路面電車～レトロ・タウン・ヴィークル

路面電車は　ガタゴト走る

夕方の五月雨の中　
辺りの渋滞を横目にして
ガタゴトのんびり走る


プワー　プワーと警笛鳴らして
並んだ車を　スイスイ追い越し
ガタゴト　ガタゴト　走るよ走る

電車の中は　学生いっぱい
お年寄りや外国人も居る

今日は　久しぶりの路面電車

信号や歩行者なんかに気を配り
急の横入りや携帯電話の無謀運転に
イライラすることなく
今日は　あなた任せの路面電車

捨ててはいけない私の街の宝物

それは　ガタゴト走る　路面電車

ＰＳ　2007.5.22　草稿　
ずっと昔は　私の住む街近くまで延びていた路面電車の路線だけど
今では　たった二つの線路だけ生き残っている　
高校時代は　ずいぶんお世話になったものだ
ありがとう！　かわいい路面電車よ！

風になれそな女性（ひと）

涼やかな眼をして
髪なびかせて
ベンチで憩う私の前を
自転車のペダルを漕いで
走り去った若い人がいた

彼女は
風になれそな女性（ひと）だった

花びらのような服着て
裾は　軽やかにひらひらと揺れ
風になれそな女性が通り過ぎる

あっ　風になれそな人が　今　風になった

PS　最近の女性は　益々お洒落になり　また綺麗にもなっていますね　家内や娘たちを見ていると　洋服の素材やデザインも改良されて　日々革新していますね　もう欧米の洋服のセンスを　きちっと身につけたのではと　素人ながらに思います
ベンチに座っていると　いろんな人（女性）が　近くを通り過ぎてゆきます　カエルは　柴犬と　心地よい初夏の風に吹かれて　ただぼんやりと眺めやります

仕事の重み…バンビ～ノ!を見て

料理人になりたい「伴」は　厨房に入りたいのに　上司からホール係を命じられてしまう　戸惑いとやる気のなさからへまをしてしまう　…
その時　伴は　上司に　仕事について　きつい一言を言われる（本当は諭しだが…）　その言葉を聞きながら　私と家内は　思わずうんそうだ　そうだよねって　呟いていた
仕事って　１００パーセント満足してすることなんか　ほとんどない　それでも　待っているお客さんがいるから　ちゃんと片付けなくちゃならぬ事があるから　私たちは　多少きつくても　心から納得していなくても　笑顔で（ジョブスマイルで）仕事に向き合っていくのだ　　これは　社会人としてお互い様のことだろう
昨日も　或る人からちょっとむっとするようなことを言われ　何であなたに言われなくっちゃならないの　なんて思ったけれど　相手も仕事上言わざるを得ない事情があったのだろうと　自分に言い聞かせた　きっとお互い様だろうからね
このぼくも　バンビ～ノ!の伴のように　気が進まない顔して仕事してないか　時々は　窓ガラスや鏡でも視てみようかな…
PS 2007.5.19 草稿

手紙～母の日に

夕べ遅くに　手紙を書いた

夜の会合から帰り　
夕飯をとり　お風呂に入って

家内が夜勤から帰って来たので
半分足らずのカンチュウーハイ飲んで
３月に来ていた　恩師の便りに
我知らず　返事を書き出した

筆ペンが好きなので
子供の頃から直らない悪筆だけど
先生は先刻ご承知だからなんて
酔いと甘えでもって　筆を進めてゆく

先生の御体を案じ
私や家族の近況を　
思い出し出し綴る

投函は　母の日にしよう
先生は　私の母と同じ位のお歳
ボクが小学１年生の時は
若くて優しい女性だったっけ

個性的で　集団生活になじめないボクを
先生は　根気づよくご指導してくださった
それから５０年過ぎるけれど
私たちはまだ賀状の交換などをしている

私にとって　第二の母のようなお方です
PS　２００７．５．１２　草稿

KOMORIUTA・子守唄

ラ・ジャポネーズというCDがある

ヴァイオリニストの川井郁子さんが
日本の叙情を大事にして演奏した曲の数々が
聴く人の心に　しみじみ響いて来る

「花音　かのん」は　川井さんが
愛嬢のために作曲した
慈愛に満ちた優しいメロディは
聴いてて　いろんな思いが　
次々に浮かんでは消えてゆく

子守歌は　
便利な物なんか殆どなかった頃から
いろいろ唄い継がれてきた唄

今は　親も子もゆとりをなくし
数々の子守唄が唱われ
聞き惚れる時間もとれない

春霞の中
爽やかな初夏の中
晴れ渡った夏空の中
澄み切った秋空の中
凛とした冬の宵に唄われ　
耳にし　また　唄い継いできた
あの子守歌たちは　
今は　どうしているのだろう
ラ・ジャポネーズは　
日本のどこかで　息づいているのだろうか

PS　2007。5.12「ラ・ジャポネーズ」の収録曲を　昨夜から聴きながら草稿　外からはひんやりした心地よい風が　書斎に吹き込んで　今はまさに初夏の中です

錆びる

錆びる

使わなければ　何でも錆びる

身体も　頭脳も
それから　ハートも
使わなければ　錆び付いてしまう

思いやりも　優しさも
感性も　気付きも
自分の心を使わなくっちゃ
錆び付いちゃって
使いものになんかなりゃしない

使わなければ　身も心も
知らぬ間に　錆びついてしまうよ