good! カエルのぶろぐ

gooの中で カエルのblogが 公開中 詩やメッセージ&画像を掲載。
ご遠慮なくコメントをお寄せください

小さなネジ

2008年06月26日 00時11分49秒 | Weblog

ずっと前
パソコンを点検していた時
小さなネジを床に落としたことがある

それは 
虫眼鏡で探さないと見つからないような
3ミリ位のごくごく小さなネジだった

普段ならば たとえ失くしたって
別にそんな影響はないようなネジだった

自分以外の人にとっては
関係のない何でもないようなネジだった

でも ぼくにとって そのネジは
一個でもなくてはならない大事な部品だった

そのネジがないと
その周辺の部品が ちゃんと固定されず
そのパーツの据わりがなんとも危うくなるのだ

たった2,3ミリの何の価値もないようなネジだけど
今直ぐには手に入らないし
自分の手では 一個さえも作れない そんな
なくてはならない小さくて大事な部品だった

しばらく慌てて探して 床の上で見つけた時は
さながら宝石か貴重品を探し出したような気がした

PS この私たちの国では 少し前までは そんな小さなネジ一本でも 大事に扱う人が多かったように思う 
でも 最近は 目立たない「もの」はもちろん 「人」も 何がしかの能力や輝きがないと 大事に扱ってもらえない風潮が この社会を覆いつつあるような気がする…
「もったいない」「みな大事」そんな社会になればと願う 自戒を込めて…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

掛け時計~時の記念日に

2008年06月24日 00時05分49秒 | Weblog

食事時など よく見ている掛け時計

今日は 何だか変だ

よく見たら 時間がひどくずれている

秒針を確かめたら 動いていない

台所の時計が 始めて止まった

家内が帰宅して来たので話したら
 結婚した頃から使っている時計よ
と言って
 もう そろそろ寿命かもね…
って呟いた…

ぼくも 半ば諦めて しばらくほたっていた

でも 中を開けて 針を動かしたりすれば
万が一また稼働するかも なんて
かすかな期待を抱いて 二階に持って行った

その時 時計の枠を 壁にゴチンと当ててしまった

それから 一階で裏蓋のネジを開けようとして
ふと正面のガラスを見ると なんと!
秒針が動き始めているではないか!

ぼくは 我が目を疑い しばらく見つめていたが
時計の針は 動き続けた

結婚して 三十年… 
ぼくは この古い時計を眺めながら
いろんなことが脳裏に浮かんで来た

復活したこの掛け時計を見つめ
毎日 毎朝 五十肩の辛さはあるが
ぼくは もうしばらく我慢をして
家族や待っている人たちのために
もう少しがんばってみようと思った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の日メール

2008年06月16日 00時24分01秒 | Weblog

今まで 父親らしいことは
そんなにして来なかったカエル父さんに
娘二人から 珍しくメールが届いた

そうなんだ 今日は 父の日なんだ

今 仕事で忙しく忘れてしまいそうだから
明日 メールで知らせてね 
と 母親に頼んでいたけなげな次女…

仕事で へこんでいた次女だから
その心遣いに なおさらうれしくなる

昨夜 階段から転んで怪我したという
横浜の長女からも メールが来た

今の職場で約半年 まだ慣れてなくて
超多忙な中を 朝からありがとう

メールをよく見れば アイスを送ったという

「アイス」? 梅雨で肌寒くはあるが
甘党の父さんんために あれこれ考えて
近代文化の発祥地・横浜のお勧めの氷菓子に
決めてくれたようだ

経済的にまだ余裕が無いだろうに
その心遣いが これもありがたい

今日は 朝から冷たい雨が降って
五十肩は まだ痛み
家族みんな それぞれの職場で
いろんなことに追われているが
日曜日の今日は 何だか心がほわっとして
今夜は かみさんと お酒を美味しく頂いた

2008.6.15(sun)に草稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛行機雲

2008年06月14日 01時40分28秒 | Weblog

西の空にスウーッと
一筆がきの飛行機雲

スウーッと先頭が伸びては
スウーッと尻尾の先が消えてゆく

その下には
少し伸びた二本の飛行機雲

真下の夕陽に ちょっと赤く染まって
いつの間にか みんなふやけて消えてった

梅雨の晴れ間の夕空には
半月と雨雲も南の方に顔だして
私らもそろそろ散歩から帰るといたしましょう

PS 2008.6.12 草稿 愛犬モコとの散歩にて
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風呂場の電球

2008年06月12日 01時14分35秒 | Weblog
 
夕食後 風呂に入ろうとして
電灯のスイッチを入れたら
カチッと音だけして つかない…

いやな予感がして 
ガラスの外蓋を外し 電球を調べたら
やはりフィラメントが切れていた

何年も使ってきたこのレトロな電球
今では 省エネから敬遠されがちな電球
でも あたたかい色調で ほっとする

さっそく 予備の電球に換えて
外蓋をはめようとしたら
今度は パキッと音がした

また いやな予感がして調べたら
蓋のネジ部分が割れている
いいや 誰かが割ってしまったのだ

このおれか または 家内か…?

初めはそれぞれに 自分ではないと
暗に自己主張(弁護)していたが 
互いに相手を責めることになったら
二人の関係にヒビが入りそうだったので
結局 
 割れる時期だったのでそうなったのだ
 早めに部品を交換しよう
ということになった

白黒の決着つけるのも いいけれど
うやむやに ことを流すことも
夫婦の場合は
却ってベターな選択になることがある

私は 今 五十肩で ちょっと辛い
でも 器官の交換なんかできはしないし
今日まで 五十数年もの間 
実に律儀に 愚痴ひとつ言わないで
私のために働いて来てくれた身体だ

どれ ひとつ 
レトロな灯りの中で
入浴剤入れたお風呂に浸かって
今日の疲れをとることにしよう

2008.6.11 草稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

80年の共歩(ヒストリー)

2008年06月09日 22時35分54秒 | Weblog

連れ添って 80年

イギリスの夫婦で
夫が100歳で 
妻は99歳とか

80年生きるのも大変な偉業だが
80年も連れ添うのは至難の業だ

継続の秘訣を尋ねたれば
 夜までに二人の行き違いを直し
 おやすみのキッスを交わすことらしい

ああ 愛情の特効薬って
かくも何の変哲もないような営みであったか

日々の平凡な積み上げにこそ
奇跡(ミラクル)の素があったのだ

2008.6.8 草稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宝石のごとき空

2008年06月07日 03時07分39秒 | Weblog

梅雨間近なれど
今日は 宝石の如き
初夏の青空広がりて

名残惜しそな初夏の風が
北から南へ 東から西へと
軽やかに吹き渡る

鳥のサエズリに 
ふと顔を上げれば
遠く南の空に
見習い新人のような入道雲たちが
モクモクと低く頭を並べ
小型飛行機は 雲を遮りつつ
斜めにゆるゆると上ってゆく

風は 緩く あるいは 速く流れ
キュルキュルキュルと
真正面の電線で また
鳥たちが鳴き出した

やがて 梅雨なれど
今日は 宝石の如き
初夏の青空を
6月の風 吹き渡る

6月5日草稿 7日改稿
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする