人生の退き際〜虹の橋を渡った?地域猫のSちゃん 11/25、12/6
( 数年以上前に Sちゃんが
生活拠点としていたT公園 11/4 )
ああ、今日もまた
私は この公園にいる
私が 地域猫のSちゃんと
会えなくなって半月を過ぎたが
もう随分昔のことに思えてしまう
長く愛用している自転車が
先日故障して暫くは徒歩に頼る
今朝は 2℃の冷えに
いきなりの冬を感じたが
それでも 真昼の陽射しは
まだ チリチリと首筋を暑くする
公園の落葉樹の枝々は
真っ赤に、あるいは
真っ黄色に 変わって
ひんやりした秋風に揺らぎ
雲ひとつない秋空に照り映えて
耐えきれなくなった紅葉は
時折りハラハラと散り
カラカラと転がってもいる
いつも世話をしていたベンチに座り
手持ち無沙汰(ぶさた)の私は
何するでもなく ボンヤリと
ラジオ番組に耳を傾け
用意したマイボトルのコーヒーを
一口二口飲んでは 空を見上げる
真夏も真冬も欠かさずに
ここの公園付近に来て
S ちゃんに会うことは
大変ではあったが それでも
日常生活の習慣に組み入れていて
たった5分、10分ではあったが
私らにとっては
貴重なルーティンであったと思う
(生活の決まり)
ps 2023.11.25〜12.5
そうこうするうちに
交流が途絶えてから
やがて一月になるが
今朝もいつも会う公園を訪ねた
会えない寂しさ
公園のベンチに座ると
会っていた日の思い出が蘇り
会えない寂しさがいっそう募る
それでも 数年以上
お互いに会って Sちゃんは
キャットフードを美味しそうに食べ
私は 持参のコーヒーを飲み
たまには ラジオを聞きながら
お菓子を食べたことを憶い出す
私が最後に会った11月10日は
どうやら記念の日になりそうだ‥
「さよなら、Sちゃん」と言うのは
もう少し後にしようと思う‥