旧・灌仏会・小潮

　お釈迦さまが誕生される数日間は雨が止むこともなく降り、天も地も一つになったと思える天気であったそうだ。移動の途中で産気づき、俄か造りの天幕に光が降り注ぐと同時に誕生されたとか。后のラーヤは医者の手当の甲斐もなくこの世を去り、誕生した王子は産声も出さず七日間眠っていたそう。天上天下唯我独尊。手塚治虫氏ブッダ参照。

　雨が小止みになり花木の様子が気になって庭に出た。スイトピーは変わらず咲いており、蔓をあちこちに巻き付けて上昇中。猿梨の花が咲き、ミニバラに蕾が次々出ている。カモミールは、零れ種で発芽しているのを移植し見つけたバッタ捕獲して。通草の実が大きいのでは3cm位になっていてたり、四つ生りや三つのもあって酢を散布し確認。

　庭は枇杷葉で埋め尽くされているので、その合間にプランターや鉢が所狭しと置かれている。ドクダミも枇杷葉の根元に生えるが、茎は細く長いのだ。薬草にするために生やしているのであるが、きらん草が何時しか消えてしまった。採って乾燥させ保管してあるので、直ぐには困らないが復活は無理かな。自然に従ってのことには人間の采配は否。

　コロナでの一番の困惑は、自由が奪われてしまったことに加えて消費税増税になったこと。庶民には収入が決まっていて、それも働かないと生活が出来ない。せめて消費税が無かったら、その差額で買える物もあるのにとため息。高収入の方には想像も出来ない事態だろうが、助け合い力を合わせての行動にはどんなに考えても到達できないものが。

　個人的には、世間とのずれを感じていてもあるが儘でいたい。何もしないことには違和感もなく、無理もしなくていい。身体の不調の原因には、心の杞憂も出てくるものであるから厄介だ。でも医者は助けてはくれないと思える。役目が異なるのだ。検査の結果や数値で手術をしても、その後は本人の希望次第とあしらうが業務・職務が違うから。

　選択権は本人とその家族だが、治療費も重なって支払い不可能では相手にしない。何処の病院で無料での手術や治療をしてくれますか？今時、赤ひげのような医者は居ません。自然からの力に委ねて安心して任せられるには、あらゆる物の命を尊び祈り感謝すること以外にはないの。地球という青い星への再生を、一人ひとりが考えていきたく思う。

　自然に存在する凡ての物には、どんな小さなものであれ眼には見えなくとも命が存在している。わたくしは決してクリスチャンではないので神理学的には無理解ですし、何等援けることも不可能だが信じることは出来る。神とは森羅万象としての姿だと想える。但しこれは個人の見解であって他人に強制したり、賛同を促すことではありません。

　枇杷葉には、未だ解明不可能な分野も多くあり其々に異なっての対応です。わたくしには効いても、他の方には無意味な結果にもなるでしょう。東洋医学としての学びも、或いは日々の努力に繋がるのかもしれません。云えるのは、自分の心の正しい導きに従うこと。進むばかりでななくても、暫し立止っていても無駄ではないことだと信じるのみ。

　誰しもが良かれと助言するので、自分に合った方法を選択することは至難の技かもしれません。生かされていることに感謝しようと思っても出来ず、憂いが増すばかりで涙は溢れて止まらずとなる。家族が居てもいなくても判断しするのは自分でしょうが、正しいとか間違っていないでもその反対でもないのです。その症状を受け入れることかしら。