五月雨・・・

　梅雨のことを、五月雨とも言うのですが、『五月雨を集めて速し最上川』の句が、脳裏に浮かびます。今日の雨量には、そういった描写がぴったりな有様でした。河川が地響きを起てて、渦を巻いていました。加えて、一瞬。天をひっくり返したような雨脚です。何処か異空の出来事のように、掃除をしながら雨の音を聴いていました。

　帰宅途上の空を見上げると、どでかい雨龍が眼を閉じて唄っていた。図書館に寄って、リエさんの父上も手伝った。という大逆事件の本を借りました。事件のあらましや、事実の記述にワクワクします。それでも失った命は、取り戻せないのです。その時には還れません。罪は、徐々に消えてはいきますが・・・

　今日は、昼過ぎまでの勤務だったのです。久々に掃除をしておこうと決めて、出窓の鉢を動かし、雑巾をかけ、窓も網戸も拭いて、さっぱりしました。カーテンはつけ置きで洗濯して、埃を洗い吊り下げました。台所の床と廊下を、枇杷茶でスプレーして、雑巾がけをしました。まあ、極偶にですが、掃除機をかけることがあるのです。

　銀河が猛ダッシュするのと、この時期には夏用に毛皮を脱ぐので、そこら中毛玉が飛んでいます。毎日の雑巾がけも、忘れると大変です。今は、くたびれ果てて、足元に寝転がっており、寝息を立てている。この恰好を眺めていると、怒ろうにも可笑しくなる。これで気紛れに膝に跳び乗らなければ、すこぶるいいのだ。爪を立てるから、痛いのなんのって。

　明日は、久々に家族が集まる日です。誕生日会を催すのです。孫の時もですが、こういったことでもない限り、日頃はスケジュールが立て込んでいる。それと、花木の世話に忙しくて、のんびりとなどできない。本を読みたい。そういった欲望が頭にちらついてきて困る。先日は、眠たいのを必死で読んでいたが、日中の仕事に差し障ってしまった。

　サンタさんに、枇杷の実を送ってあげたら、そのお礼だと言って『細菌のはなし』を送ってくれました。我が家の枇杷の評価に対しての、多大な評価には、篤くお礼申します。ありがとうございます♥勤務先の私以外のスタッフには、間違っても本などはプレゼントできません。即、廃品回収です。っていうか、焼却行きかもしれない。何が怖いって、こういうことを平気でやっている心がわかりません。

　淡路島の植物園の外にあった、ポリジノール。イタリアに行ってしまったMさんが、自身のブログで食材、として紹介していたものだ。爽やかな感じがするが、味はどうだろうか？と、手を伸ばして食べようとしたら、友人の両眉がキリリと跳ね上がった。仕方がないので撮影にとどめた。