百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

夢と現実と

2005-10-18 09:51:31 | 随想
10月17日

10月17日
 平成17年1月1日より290日目
     歩いた歩数   其の距離
 本日   15,104歩     10,573m
 総計  3,912,311歩 2,738,618 m

仮想通過地点   沖縄(9.23)

 「歩いて世界一周」達成一周年を迎えて、歓迎計画を企画してくれた山崎さんと一杯飲んで気炎を挙げ、大いに盛り上がったとき、山崎さんから「長寿会の秋の研修旅行が旅館が満杯で断られた責任上、いい旅行を見つけてきたヨ」「万座温泉 2泊3日 8千円台」の超値打ちな案が出された。

 
 わたしは酔いもあったが、①万座温泉が選定されたことに大賛成 ②2泊3日ははじめての企画だが、老人クラブのことゆっくり出来ることに大賛成 ③2泊3日で8千円台しかも6食付という泊まり賃など聞いたことも無い超安値にすっかり飛びついた。二人はこれを肴にまた飲んだ。

 前回、予約が遅れて断られた思い出から、早速旅行社に電話した。10人の予約を申し込むと、「30日しか空いてません」との事でその日に飛びついた。先方から10人の予定でしたら8人で予約して置くと良い。増やすのは良いが、減らすとキャンセル料が掛かりますヨという。親切な言葉に大いに恐縮する。

 午後、役員会を我が家で開催。女性陣から飛び上がって賛成してもらえるものと夢を描きながら提案したところ、意外な答えが返ってきた。「わたしは行けないけれど、参加できる人あるかしら・・・」と。浮かぬ顔。

 訳を聴くと、旅行に出かけるときには、家族の食事の準備はもとより、日ごろやっていることをどのようにしてスムースに乗り切れるように出来るだろう、留守中に起ると思われることをどうして行けば家族は困らないで過ごせるだろう、冷蔵庫の中身は揃っているだろうか、お酒の肴は十分あるだろうかなど、考えられることを全て満たしてからでないと家を空けることは出来ないのだという。だから一晩がやっとで2晩も家を空けることは不可能だという。

 そんな家庭ばかりではないだろうが、夫々の家庭を見渡すと、わたしや山崎さんのように自分の思うように行動できる家庭は以外に少ないことを悟った。男が参加するときは自由だが、女性が参加するときは留守番の男性を満足させる条件を整えなければ出られないという厳しい現実を知らされた。

 女性陣から2泊でなく一晩どまりにして欲しいと強く要望されたが、旅行社の条件に合わないので、予約を取り消すことにした。また1泊で行く温泉旅行を計画して欲しいとも要請されたが、わたしも山崎さんもその気力をなくしてしまった。
男の「夢」と女の「現実」の噛み合わない姿を見せつけられた一幕。

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                                 妙高