1972・9・2(土)雨 アンダスン→アーバナ(イリノイ州)
午前7:30起床。朝から激しい雨。アメリカに来てから二度目の雨だ。8:45車で家を出る。バスターミナルへ。ここには、昨日の七面鳥農場の奥さん、子どもたち、新聞記者の奥さんも来てくれ、住所の交換などをして別れを惜しむ。非常にフレンドリーな人たちだ。大変お世話になった。この感激は一生忘れない。Mr.Paulが言っていたように、今度は家族を連れて、もう一度来たいと思う。それほど、いい人たちだ。ありがとう!別れは、いつも辛い。
9:20、アンダスンを発ち、バス(ここはグレーハウンド・バスではない)でアーバナへ。途中、インディアナポリスに立ち寄り、およそ6時間でマンスフィールド着。とにかく、クーラーが効きすぎて寒いのと、窓外は雨でよく見えないので退屈だった。
ホストファミリーのお年寄り夫婦(農家)が迎えに来てくれた。息子さん夫婦が、すぐそばに住んでいる。夜、二組の夫婦が遊びに来る。8:00ごろ、散会。われわれも疲れたので、9:30頃2階の寝室へ。日記を書いて一日を終える。
☆ ☆
自治体経営革命で知られる
「インディアナポリス市」
インディアナポリスは、通過しただけだが、「あぁ、ここが有名なインディ500が開かれる街か」と思って眺めていた。今改めてインディアナポリスについて調べてみると、そのキャッチフレーズは、「自治体経営革命でリードするカーレースの街」というものである。
1980年代、大都市に成長したがゆえに、行政サービスの低下を招き、住民や企業が流出。財源確保のため増税をするという厳しい財政状況に直面していた。
1992年、新市長となったスティーブン・ゴールドスミス氏は、市の業務の7割近くを民間に委託した。そのなかには公共下水処理場運営、刑務所の管理運営なども含まれ、画期的な行革手法として全米的な注目を集めているという。そして、「働きたい、住みたい都市」のベスト3に入るほど魅力的な街になっている。
日本でも、ゴミ処理や市営バスの民間委託などが増えてきているが、もっともっと民活を導入し、効率のよい自治体運営を進めるべきだ。JRやNTTをみても、サービスの向上は歴然としているし、経営実績も上がっている。
これからの自治体のリーダーは、経営感覚を持つということが重要な条件だ。ばかばかしい箱ものを沢山つくり、にっちもさっちもいかなくなった自治体は数知れない。夕張も、その典型的な一つだ。議会も住民も、他人任せではなく、より厳しい眼で、わがマチの在りようをチェックしていかなければならないということだ。
(参考資料は最後に一括して掲載させていただきます)