6日目、午前9時半、富山港へ。
「にっぽん丸」は、初寄港ということで、歓迎も盛大だった。
歓迎の放水
クルージングの目玉の一つ、「立山の雪の大谷」。それほどの寒さでもなく、見応え十分。
標高2380m、雪の大谷
雪の壁の高さは、最高18m。雪と青空のコントラストが清々しい。
さすが、北アルプス。青空は一瞬にして消え、ただただ白い世界に。
立山からの帰り、「おわら風の盆」で知られる八尾の街を散策。「おわら史料館」なども見学。館内では、幻想的なおわらの映像を大型スクリーンで体感できる。
おわら風の盆は、毎年9月1日から3日にかけて行なわれている富山県を代表する祭り。越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了する。この3日間で、合計25万人前後の見物客が八尾を訪れ、町はたいへんな賑わいをみせる。
何とも風情のある八尾の町並み。
街中にある公民館。入口の戸がちょっと開いていたので覗いてみたら、「入ってきていいよ」との声。翌日に控えた「越中八尾曳山祭」の打ち合わせ中にもかかわらず、屋内を見せてくれた。
[曳山祭」は江戸時代に富山藩の御納戸所として栄華を極めた町人文化。6本の二層人形屋台、フエ、太鼓、三味線が奏でる典雅な祭りだ。
立山から船へ戻る。
富山の皆さんのお見送りを受けて、18:30出港。
夜は、メインイベントの秋川雅史コンサート。
「千の風になって」「あすという日が」「翼をください」などはもちろん、美空ひばりの「津軽のふるさと」など、クラシックにこだわらない幅広いジャンルの歌を、あの迫力ある美声で歌い上げた。トークもなかなかのもので、十分に楽しめた1時間だった。