北の旅人

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森友騒動ー昭恵夫人は活動を自粛せよ!

2017-03-30 15:44:36 | Weblog

 安倍昭恵夫人は、何とも人騒がせな人だ。この問題を大きくし、複雑にしている一因は彼女にある。安倍総理が、国会で、たびたび「妻が~」と、弁明するシーンは実に見苦しい。国民としても全く情けない思いだ。以前から、居酒屋の経営をはじめ、「家庭内野党」と言いつつ、「原発」「TPP」「防潮堤」などなどに反対発言をし、「真珠湾」「沖縄」などを訪問するなど、政治的な言動を繰り返してきた。そして、森友学園問題だ。

 結論的に言えば、もっと総理夫人としての立場を弁えなければダメだ。いくら私人とは言え、時には総理と共に外国などへ公務に出かける身だ。総理夫人は、私人か公人か?などというバカバカしい議論を国会でやっているが、私人ではあるが、時には公人としての立場で行動することがあるとうことだ。(税金を使う場合)

 森友学園での講演で、教育勅語などをはじめとする教育内容に感激したと語っているが、その辺のセンスを疑わざるを得ない。安倍総理は昭恵夫人のことを「一度付き合った人間とは、自分からは関係を切らない」と語っているが、普通の主婦ならいざ知らず、あまりにも自覚がなさ過ぎる。立派な活動も沢山しているようだが、国政にまで影響を及ぼすような言動は厳に慎まなければならない。
 
総理夫人となれば、その立場を利用しようとする人間が出てくることは容易に想像出来る。その一つが森友学園なのだ。

 100万円の授受については、常識的にはあり得ないこと。教育理念に賛同して寄付すること自体は違法ではない。但し、安倍総理の選挙区(山口)であれば政治資金規正法に抵触する。また、現金100万円を直接手渡しするという事も、通常は考えられない。振り込みをすれば証拠が残るので手渡したとも考えられなくもないが。講演に行ったので、講演料やお車代などの名目で貰うというケースはあり得る。これも問題はない。しかし、名誉校長になっていたことをはじめ、金銭の授受が事実であれば、それほど深い関係にあったということであり、それ故に、土地の売買に関しても「忖度」があったのではないかと疑われているのだ。

 ただ、昭恵夫人の普段の言動を見ていると、安倍さんの足を引っ張るようなケースは多々あった。森友にすれば、何とかして「安倍総理も応援している学校」だとPRして歩きたいので、昭恵夫人にも積極的に近づいて行ったのだろう。籠池氏は、日本会議という保守主義の団体に所属していたので、安倍総理の思想とも相通ずるものがあったということだ。

 たまたま、文藝春秋3月号に、安倍昭恵「家庭内野党」の真実―自由奔放な振る舞いの源流を辿る という記事が掲載されているが、この記事を書いたノンフィクション作家・石井妙子氏は言う。

 「反原発、反防潮堤、大麻、神社、農業、天皇、神、宇宙、夢、平和…といった彼女のキーワードは、彼女のなかでは矛盾なく、全て繋がっている。そして、そのベースにあるものは日本を神聖視する、危うさを含んだ、少し幼い思考ではないだろうか」と。

なるほどと、思わされる分析ではある。

 しかし、森友問題で、一番大事なのは、不可解な土地の売買だ。これをハッキリさせること。そして、昭恵夫人が、自分の立場を弁えて、もっと言動を慎重にしなければダメだということだ。

 世界は、まさに激動の中にある。特に日本は、アメリカをはじめ北朝鮮、中国、韓国などとの間に難問を抱えている。いつまでも、こんな事で政治の停滞は許されない。民進党など野党は、ここぞとばかりに倒閣に結びつけようとしているが、今の野党には政権運営能力がある筈もなく(経験済み)、国を危うくするだけだ。出来るだけ早急に決着をはかり、本来の国会運営を進めるべきだ。