北の旅人

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東京都知事選挙③ー時代の空気を読めなかった二人の元総理

2014-02-12 15:44:13 | Weblog

予想通りの結果だった。告示前に、「舛添氏と細川氏では、かなりの差がつくのではないか」と書いたが、まさにその通りになった。(http://blog.goo.ne.jp/goo1942_december)

細川・小泉の二人の元総理の思惑は見事に外れた。小泉氏は、ツイッターで、「街頭の反応と世論調査と、どうしてこんなに違うのか。何度も選挙をしてきた僕から見ると圧勝のはずだ。おかしい」と書いていたが、過去の成功体験から、夢を再びと思ったのだろうが、やはり、時代の空気を読み切れなかった。

有権者は、細川政権、小泉政権の功罪を冷静に学習していたということではないか。細川氏は、「立候補を決意するのを逡巡したため、表明が遅れた」と語り、「脱原発を争点にさせないキャンペーンに負けた」と語るが、要は細川氏自らが強い決意をもって立候補したのではなく、小泉氏などに乗せられる形で出馬したという消極的な姿勢が決定的にマイナスだった。

加えて、テレビでの討論会における細川氏の原発ゼロ発言にしても、その他の都政に関わる諸課題についても具体性がなく漠としていた。リーダーシップとしての力強さや説得力も弱かった。マスコミなどは、「小泉劇場」の再現かなどと囃したて、ある週刊誌では、「安倍政権に超ド級の爆弾」という見出しをつけていたが、お粗末な分析記事だった。(意図的に書いたのだろうが)いずれにしても、候補者より小泉氏の方が目立つようでは勝負にならない。

舛添新知事には、4年間の任期をきっちり全うし、「腰の据わった着実な都政」を進めてもらいたい。そして、日本の顔・東京らしい都市を目指してほしい。