南禅寺は、かの石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と言ったことでも知られる。まさに広い境内は豪華な紅葉の世界だ。門柱の向こうに見える紅葉も実に趣きがあって、また良し。
寝殿造りの美しい建築物や、枯山水といわれる優雅な庭園も素晴らしい。
嵐山は、あいにくの雨で煙っていたが、渡月橋は傘をさす人の列が続き、安藤広重の版画の世界を思い出させるような光景だった。高校の修学旅行のときに撮ったのと同じポイントに立ち、当時を思い出した。
東福寺の通天橋から望む洗玉澗という渓谷の紅葉も名所の一つ。色とりどりの落ち葉を踏みしめながらの紅葉見物は、しばし別世界に浸っているという感覚だ。
高雄にある神護寺・高山寺・西明寺に行く途中、「水墨画美術苑」という小さい看板に誘われて、立ち寄ってみたら、水墨画も見事だが、ここの二階から見た清滝川沿いの渓谷の紅葉の素晴らしいこと。春の山桜、つつじもお勧めとのこと。穴場ですよ。入館料無料、コーヒー、和菓子もいただける。