先日、旧友のKosekiから、久しぶりに電話があって、嬉しかったです。
ちなみに彼は、原作を読んでいたこともあって、映画の方は、ちょっと微妙な感じだったみたい。
「君たちはどう生きるか」監督=宮崎駿
宮崎駿さん、82歳、若いなぁ、と、先ずは思いました。
宮崎さんって、そもそも、人物を描くことに長けた人ではない、と思っています。
むろん悪口ではなく、資質の問題なのであって、想像力は衰えていませんでした。
少なくとも僕は、哲学的というか、宗教的というか、そんな切り口でしか、描けないだろうと、想像していました。
やはり、想像していた通りだった、な~んて、それが言いすぎであることには違いありませんが、そう思ってしまったのは、事実です。
映像は映像として、声優さんたちや、音楽については、少々、残念だったなぁ。
例えば、米津さんの世界が、「地球儀」ではなく、「宇宙儀」だったらなぁ、とか、久石譲さんは、もう旬ではないのかなぁ、みたいな。
例えば、大江健三郎が、ある種の閉塞感を描く類の、作家だったとするならば、
宮崎駿さんは、ある種の開放感を描く類の、映画監督なのかもしれしれません。
君たちはどう生きるか、という先人たちからの問いに対して、
少なくとも僕は、こんな風に考えました、行動しました、生きました、例えこの映画がその答えにはなっていなかったとしても、自負はあります、ということだったのかなぁ。