まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

男が男して生きること、女が女として生きること

2017-09-29 00:54:12 | 日記
「ディストラクション・ベイビーズ」監督=真利子哲也

真利子監督、強烈な資質ですね。疑いようのない、大きな才能。おそらくは、何をいまさらなのであって、もう既に私なんぞが語る必要もなく、映画の世界においては、浸透していることなのでしょうけれども。

北野武監督と比較されることが多いのではないか、そんな想像を勝手にしていますけれども、私が思ったのは、ヤン・イクチュン監督は、この映画、彼の才能に対して、どんな声を上げているのかな、というようなことでした。

例えば、あくまで例えばですけれども、ビートルズやストーンズは凄かったけれども、今は、凄いわけではありません。もちろん人を満足させる「芸能」は保っていますし、ミックの彼女の自殺の時に感じたことですが、鋭い感性の吐息が途絶えているわけではないのですけれども。

今宵はシミが、ふらっと顔を出してくれました。私は、あらゆる点において彼に敵わないことを、好ましく頼もしく思っていますけれども、おそらくは、彼にはまだわからないであろうこと(例えば、宗教や歴史や政治)については、若干(ここが重要)、長けています。わからないことが、わかっている。きっと、真利子監督も、わからないことがわかっているのでしょう。凄い。
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