「あなたがいる場所」著者=沢木耕太郎
「この本借りていい?」と、私。
「面白くないよ」と、母。やっぱり沢木耕太郎って、ノンフィクションの書き手だから、みたいなことを、母は云々。ですから、私が俄然興味を持ったのは、この本がどんな風に面白くないのか、でした。
ところが、面白かった。
なんというか、決断をする、とまでは言わないまでも、今までとはちょっと変えてみよう、という意思、そんな日常が描かれているように思いました。日常ってのは、ほんの小さな決断の積み重ね、ってことなのかな。
私だって、今夜は何を食べようか、とか、馬券を買う前に散々迷ったあげく、その結果に一喜一憂をしたりなんかして、毎日、小さな取捨選択をしながら生きているわけです。
この本はちょうど、東日本大震災の時、つまり、2011年の3月に刊行されています。むろん、沢木さんが書かれたのは、それ以前ということ。
けれども、私はこの本を読んで、なぜか、4年前の3月の時の出来ごとの数々を、思い出したりしていました。
「この本借りていい?」と、私。
「面白くないよ」と、母。やっぱり沢木耕太郎って、ノンフィクションの書き手だから、みたいなことを、母は云々。ですから、私が俄然興味を持ったのは、この本がどんな風に面白くないのか、でした。
ところが、面白かった。
なんというか、決断をする、とまでは言わないまでも、今までとはちょっと変えてみよう、という意思、そんな日常が描かれているように思いました。日常ってのは、ほんの小さな決断の積み重ね、ってことなのかな。
私だって、今夜は何を食べようか、とか、馬券を買う前に散々迷ったあげく、その結果に一喜一憂をしたりなんかして、毎日、小さな取捨選択をしながら生きているわけです。
この本はちょうど、東日本大震災の時、つまり、2011年の3月に刊行されています。むろん、沢木さんが書かれたのは、それ以前ということ。
けれども、私はこの本を読んで、なぜか、4年前の3月の時の出来ごとの数々を、思い出したりしていました。