■感謝の印(第428話) 発表1998年5月
評価 ★★★★
依頼人 司教
ターゲット シェリー
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 2,345
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 4,634
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 108
<ストーリー>
事故に巻き込まれたゴルゴ。瀕死のゴルゴを救ったのは”マザー・テレジア”であった・・・
<この一言>
神に仕える者も所詮は”人間”・・・という事らしいな、マザー・・・
<もう一言>
依頼時のうそは許さないという俺のルールは承知のはずだ・・・
<さらに一言>
組織のリーダーはホモセクシャルだった・・・
<解説>
司教から殺害依頼を受け、”シェリー”を狙うゴルゴ。スコープにシェリーを捉えたゴルゴであるが、シェリーの妊娠を察すると、狙撃を取りやめる。司教の依頼内容に偽りを感じたゴルゴは、司教を断罪する。
現場を離れバスに乗ったゴルゴであるが、直後にバスが転落事故を起こし、瀕死の重傷を負う。”マザー・テレジア”とシェリーに助けられたゴルゴ。マザーとシェリーは司教を殺害したのがゴルゴと知りつつ、訪ねてきた警察からゴルゴをかばう。
時が経ち、マザー・テレジア死去のニュースが世界を流れた。ゴルゴは$1,000,000の小切手を修道館に送り、感謝の印を顕わすのであった・・・
”マザー・テレジア”は1997年9月5日に死去したマザー・テレサのもじり。過剰なヒューマニズムの演出に異議を唱えるむきもあろうが、義理堅いゴルゴの一面が描かれているこの作品、味がある。ロンドンのパブで一人酒を飲むゴルゴの心境やいかに。ゴルゴを見送るマザーのセリフも印象的だ。『悲しい男・・・でも、いつかあなたが、主のご慈悲に気づく日が訪れますように・・・』
ズキューン
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いつもと趣きの異なる作品ですね。私も今回は余計なコメントはせずに余韻を堪能したいと思います。
本日の一句「ゴルゴンは、主の御慈悲など、求めない」
>いつもと趣きの異なる作品ですね
そうなんです。この129巻-2『感謝の印』前後の話は、ゴルゴに限らず登場人物の心のつながりがテーマとなっていますね。少年ジャンプに掲載してもいいくらい(笑)
マザー・テレジア、ゴルゴの銃を下水に流しちゃったんですよね。
それでも、感謝の印の寄付を送ったゴルゴの姿勢に素晴らしさを感じます。
>ゴルゴの銃を下水に流しちゃったんですよね
ゴルゴの銃、欲しいな~、なんて言ってたら捕まっちゃいますね(笑)
本エピソードのゴルゴの行動、なかなか興味深いものがあります!
シェリーを狙撃しようとして、彼女の妊娠に気づいたゴルゴ、司教に問いつめていますよねぇ~!!
これは単純に司教の嘘を問いつめているだけでなく、妊婦の場合は即座には狙撃しない、無碍に命は奪わないと云うゴルゴの意志ではないでしょうか!?
本誌486話『許された命』(単行本・別冊ビッグ未収録)では、狙撃対象者が妊婦であることが判明すると、ゴルゴは出産まで狙撃を延期していますね!!
またまた、新たな発見ですね。
妊婦は狙撃しない。うーん、何故か?
>本誌486話『許された命』(単行本・別冊ビッグ未収録)では、狙撃対象者が妊婦であることが判明すると、ゴルゴは出産まで狙撃を延期しています
へぇ~そこまで拘りがあるとは・・・しかし、何故だ?新たな命は尊ぶということでしょうか?
お留守番のマリヨ神父です
最近ようやく別冊ビックNo179が発売され、下の記事に記した『許された命』(単行本174巻収録予定)を久しぶりに読むことが出来ました!
読んで見ると、此のエピソードはゴルゴシリーズには珍しい「回想」物になっていました!
ゴルゴはターゲットが妊婦で有ることを認識すると依頼者に
「女の始末は5ヶ月延期する。
他の生命を、危険に巻き込む事になる…
それは俺の流儀ではない。」
と仕事の5ヶ月延期を伝えています!!
悲しい生き方を選んじゃったんでしょうね…?
「選ばざるをえなかった」のか…