■幻のジゼル(第268話) 発表1988年8月
評価 ★★★
依頼人 アメリカン・バレエ・センターのスポンサー マックス・モーガン
ターゲット ボリショイ・バレエ団ナタリア・パブロワのハイヒールの踵
報酬 不明
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 1,532
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 1,669
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 90
<ストーリー>
ボリショイ・バレエ団の至宝ナタリア・パブロワがパリ公演中にアメリカ亡命を希望。受け入れ側のアメリカン・バレエ・センターのスポンサーは・・・
<この一言>
脚を大切にするバレリーナが、ハイヒールを履くのか・・・?
<解説>
ボリショイ・バレエ団の「ナタリア・パブロワ」はソ連の意向により、パリのオペラ座でアメリカン・バレエ・センター(ABC)の「ミハイル・レシオフスキー」と共演することになった。レシオフスキーはかつてボリショイバレエ団に所属しており、パブロワとは恋人同士であったが、パリ公演中に亡命した過去を持つ。
オペラ座で稽古に励むパブロワとレシオフスキーは、6年ぶりの再会に熱く燃え上がり、意気投合。レシオフスキーはパブロワに亡命を勧め、パブロワは亡命を決意する。レシオフスキーはABCのスポンサー「マックス・モーガン」にパブロワの亡命手配を打診する。モーガンはABCのトップバレリーナ「アニタ・シンクレア」と愛人関係にあるため、ABCに女性トップバレリーナは二人要らないという理由でパブロワの亡命を阻止すべく、ゴルゴに接触する。モーガンがゴルゴに依頼したのは、パブロワのハイヒールの踵の狙撃であった。パブロワを転倒させ怪我を負わせるのが目的で、足に怪我を負ったパブロワはモスクワに帰国させられて亡命計画は幻に終わる。
「脚を大切にするバレリーナが、ハイヒールを履くのか・・・?」というゴルゴのセリフが重い。プロフェッショナルが自身の生命線を危険に晒すなどもってのほかである、というゴルゴの信条が伺える。
一方のスポンサー・モーガン。最終項の欲に溺れる表情がなんとも醜い・・・
ズキューン
ゴルゴ13 (78) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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おっしゃる通り、いい歳したジジイが何をやっているのだと言いたいですね
ところで、100ページ3コマ目のソ連の“お目付さん”の焦った表情は何を表現しているのでしょう。さっぱりわかりません。頭脳明晰な賛美歌13番さんはどう思われますか
>“お目付さん”の焦った表情
う~ん、難しいですね。ライトを落下させるように細工をしたのはモーガンですよね(P113のセリフ:ライトが彼女に当たらなくて、かえってよかった・・・)
となると、
・ソ連の至宝が傷物にならなくてよかった
・しかし、パブロワとレシオフスキーの間に愛が芽生えてしまった
という気持ちでしょうか・・・