■熱砂の彼方に(第276話) 発表1988年12月
評価 ★★★★
依頼人 国連食糧農業機構 特別委員会『プロジェクト・スコルピオ』
実行委員長ロレンソ・トリガーノ
ターゲット ユニオン・アフリカーヌの『ゴッド・ファーザー』ジョルジュ・レ・バン
報酬 $1,000,000
今回弾丸発射数 29/ 通算弾丸発射数 1,582
今回殺害人数 38/ 通算殺害人数 3,733
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 91
<ストーリー>
アフリカン・マフィアが食糧政策を歪め、寄付や義援物資を横流ししていることを重く見た国連は、ゴルゴにボスの殺害を依頼する・・・
<この一言>
わかった・・・引き受けよう。ただし条件が一つ。依頼者とは以後無関係・・・二度と会うことはない・・・
<解説>
国連食糧農業機構は、アフリカの飢饉は人為的なものであると発表する。アフリカン・マフィア”ユニオン・アフリカーヌ”が暗躍し、援助物資や義援金を横領したり、アフリカ国内の食料が不足しているにもかかわらず食料輸出で富を築くなど、食料と富の偏在が作り出されていたのである。事態を重く見た国連は、ゴルゴにユニオン・アフリカーヌのボス「ジョルジュ・レ・バン」の殺害を依頼する。
ゴルゴは西アフリカのマリ共和国にて行動を開始、人気の無い村で一人の少年と出会う。父親をレ・バンに殺された少年は、ゴルゴをレ・バンのいるトゥアレグに案内しながら、ゴルゴよりも先にレ・バンを殺すと息巻く。少年はレ・バンの手下に殺されてしまうが、死の直前、「これで、やつを(殺してくれ)」とゴルゴにダイナマイトを託す。
ここからのゴルゴが熱い。少年の思いに応えるべく、M16を撃ちながら丘を全力で駆け下りレ・バンの屋敷を占拠、レ・バンの手下を次々になぎ倒す。最後はレ・バンのペットである豹に少年から預かったダイナマイトをくくりつけ、レ・バンに向かって解き放つ。豹を抱き寄せたレ・バンは、ダイナマイトを見て最期を悟るのであった。
ゴルゴの戦闘能力が如何なく発揮される作品。少年の最期の願いを汲み取るゴルゴの男気が読者の涙を誘う。少年がゴルゴに託したモノが明らかになるラストシーンは、パズルが解けたような爽快感を味わえる。
ズキューン
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>こんな男になりたいものです
同感です。
ゴルゴは少年に対して優しさを見せることがしばしばありますが、「殺人マシーン」とのギャップが大きい分、印象に残ります。
よくあるんですよ。死にかけの依頼人が仕事人に、こ、これで恨みを・・みたいな。
この作品は良かったです。
>必殺仕事人そっくりだと思いました。。死にかけの依頼人が仕事人に、Cみたいな。
さいとう先生の作品を読破したいと思っていますが、”仕事人”は読んだことがありません。が、『死にかけの依頼人が仕事人に、こ、これで恨みを・・』というのは想像がつきますね(笑)