■皇帝と共に北へ向かう(第154話) 発表1978年4月
評価 ★★
依頼人 アメリカ軍 大佐
ターゲット ドクター・コーニング
報酬 $500,000
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 983
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 885
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 73
<ストーリー>
南極で細菌兵器を秘密裏に開発していたアメリカ。しかし、研究員「ドクター・コーニング」が発狂し細菌の入った”保冷筒”を持って逃走した。アメリカは細菌拡散を恐れ、ゴルゴにコーニングの殺害と保冷筒の回収を依頼する・・・
<この一言>
これから先はおれの仕事だ・・・
<もう一言>
うう・・・ちょっとからだがしびれた・・・
<解説>
南極基地でアメリカは極秘裏に細菌兵器を開発、「φx176」ウィルスを完成させた。φx176は、鳥は発病しないが、哺乳類には2日後に死をもたらす壊滅的なウィルス。そのφx176を開発したドクター・コーニングが発狂し、φx176の入った保冷筒を持って逃走した。
事態の発覚とウィルスの拡散を恐れたアメリカはゴルゴにドクター・コーニングの殺害と保冷筒の回収を依頼する。φx176に感染するリスクを承知の上、依頼を引き受ける仕事人・ゴルゴ。
基地内部を探るゴルゴは、ガラス片で防護服を破ってしまい、「うう・・・」とうめき声をもらす・・・。
コーニングの乗り捨てた雪上車を発見し、コーニングは死亡したとする大佐し、ゴルゴは異議を唱えコーニングを追跡する。「これから先はおれの仕事だ・・・」と任務遂行に向かう姿に心を打たれる・・・。
ゴルゴはコーニングを仕留め、アメリカ軍から回収されるのを待つ。裏切りを恐れ、雪上車ではなく雪洞にて野営するゴルゴの用心深さには恐れ入る。
無事アメリカ軍に回収されたゴルゴは、コーニングのダイイング・メッセージ「五月に皇帝と共に北へ向かう」が皇帝ペンギンが北へウイルスを運ぶことを意味すると大佐に伝える。大佐は皇帝ペンギンの掃討を指示、あどけないペンギンが焼き尽くされることを暗示してストーリーは幕を閉じる。
ダイイング・メッセージを読み解くゴルゴは鋭いが、基地内での行動には不満が残る。注意深いゴルゴが防護服を破ってしまうのも納得がいかないし、からだがしびれたからといって「うう・・・」と声を発してしまうのもどうかしている。ましてや、この状況を無線で大佐に知らせてしまうのも大いに疑問だ。まあ、ファンとしてはゴルゴのイレギュラーな行動を見ると、ほくそえんでしまったりするのだが・・・
ズキューン
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焼却されるペンギンがかわいそうに思ってしまった話です。
最初のシーンで現場に立ち会った男の幹部の「あの男(ゴルゴ13)はグレートだ」という台詞が印象に残っています。
それではまた(^O^)/~
>焼却されるペンギンがかわいそう
同感です。それもあんなに大量に!かわいそうを通り越して、想像するのも恐いです。
もし、細菌に侵されているのがペンギンではなく人間だったら、どうするのでしょうか?
結構このエピソード考えさせられますね!こういう細菌兵器を使った問題提起の好きな脚本担当は、勿論きむらはじめです
この話、恐すぎます。最近などの集団感染はしょうがないのか・・・と思ったら、やはり脚本家きむらはじめの得意分野なのですね~マリヨ神父さんの脚本家分析にはいつも恐れ入ります
90年代以降数多く登場する生物兵器関連のエピソードの中では初期の話ですね。
この話においてウイルスそのものの拡散は防止できましたが、生物兵器製造の技術は、ごく一部の超大国から多くの国家更にはテロ組織までと拡散していってしまうことになります。
しかしあれほどあっさりと殺人ウイルスを持ちだされてしまうとは、アメリカ軍にしてはあまりにも基地の監視がお粗末ですね。
>あっさりと殺人ウイルスを持ちだされてしまうとは、アメリカ軍にしてはあまりにも基地の監視がお粗末
(笑)ほんと、危険極まりないです。ちゃんと管理・監視してくださいね~
どうも初期のゴルゴにはご都合設定が多いです。
軍用輸送機にハンディミキサーなんか常備してるはずがないです。
台所にあっても、使い道なんか思いつきません。
缶にフタをして、シャカシャカ振って泡立てるのがせいぜい。
マリネ作るのにも役立つのでぜひお試しをww