■マークのリクエスト(第373話) 発表1994年11月
評価 ★★★★
依頼人 なし
ターゲット FBIウイリアム・ワトソン主任
報酬 なし
今回弾丸発射数 3/ 通算弾丸発射数 2,051
今回殺害人数 1/ 通算殺害人数 4,209
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 102
<ストーリー>
ゴルゴへの依頼の仲介を行う終身刑の”マーカス・モンゴメリー”。マークとゴルゴを結ぶ線は・・・
<この一言>
科白なし
<解説>
ニューオリンズで5人の女性の白骨死体が発見された。異常犯罪者プロファイリングの第一人者であるFBI「ウイリアム・ワトソン主任」と「テッド・キャメロン」は、アトランタにあるアメリカ連邦刑務所に終身犯として服役中の「マーカス・モンゴメリー」が容疑者であると睨み、調査を開始する。
幼少時代に病気で声が出なくなったモンゴメリーは、ジャズピアニストとしてニューオリンズで活躍した後、母親を撲殺して服役中であった。母親を殺して逃亡中のモンゴメリーにゴルゴが接触し、二人の間に信頼関係が構築されたと推測したワトソンとキャメロンは、犯罪者同士の絆に興味を抱く。
ワトソンはモンゴメリーに接見し、ゴルゴはモンゴメリーとの接触を断つだろうと伝える。激昂したモンゴメリーであるが、ゴルゴに一縷の望みを託し”賛美歌13番”をリクエストする。賛美歌13番のリクエスト後、依頼者が現れないことからモンゴメリーに異変が起こったことを察知したゴルゴは、アトランタ刑務所に単身乗り込む。刑務所内でモンゴメリーと向き合い、全てを告げられたゴルゴは、ワトソンに死刑判決を下す。
ゴルゴとマーカス・モンゴメリーの過去が明らかにされる重要作品。モンゴメリーがジャズピアニストだったとは驚きだ。モンゴメリーが母親殺しで服役していることは第17巻-1『柩に誓いを』、第75巻-3『システム・ダウン』で明らかにされていたが、本作ではバットで滅多打ちにしたこと、コールガールを5人殺害した余罪があることも判明する。モンゴメリーを完全支配し、強固な絆を維持するゴルゴの人心掌握術には驚くばかりである。
マーカス・モンゴメリーを仲介としたゴルゴへのコンタクト方法を記しておこう。
[コンタクトの取り方]
①アメリカ・ジョージア州・アトランタ・アメリカ連邦刑務所 囚人番号96304マーカス・モンゴメリー宛に手紙を出す。
②マークが看守にハガキの発送を依頼。
ラジオ番組NBC”夕べの祈り”とCBS”宗教の時間”に対し「賛美歌13番」をリクエストする。
③ラジオを聴いたゴルゴがニューヨーク・タイムズに広告を出す。
「13年式G型トラクター売りたし条件応相談」
④広告に記された連絡先に電話をすると、電話番号を聞かれる。
⑤ゴルゴからの連絡を待つ。
ちなみにマークの囚人番号96304は”13の倍数”になっている・・・
ズキューン
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逃亡中のモンゴメリーとゴルゴンとの間に何があったのでしょうか?長期間に渡り、ゴルゴンとの約束を果たしていることから、それなりのことがあったとは思いますが・・・今後、その秘密が明かされることに期待!
>アトランタ刑務所に単身乗り込む
時間と金をかけ、危険を覚悟で駆け付ける。そんなゴルゴンだからこそ、モンゴメリーは約束を守り続けるのでしょうね。
PS:賛美歌13番さん、お久し振りです。お仕事が忙しいとのことでしたが、無理せず更新なさって下さい。楽しみにお待ちしております。
本日の一句「これでまた、楽しみひとつ、増えたかな」
ごぶさたしておりました。あ、あけましておめでとうございますですね。いや、幕の内とっくに過ぎてますね・・・。年末も正月もなく、曜日の感覚さえない過酷な日々が続いております。なんとか更新を続けて行きたいと思います。
ワトソンの分析は根本から間違ってると思います。
ゴルゴはマークを「支配」しているのではなく「信頼」しているはずです。
そう考えればゴルゴの行動も理にかなっています。
話せない、字も書けないマークにとって、読唇術や洞察力で
コミュニケーションしてくれるゴルゴは唯一の理解者なのでしょう。
ゴルゴもマークの内面にある本質を見抜き、信頼を得たと思われます。
だからこそマークの空依頼に即座に反応し駆けつけたのでしょう。
そして伝えたはずです。「状況はわかった・・あとは任せろ」と。
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
>ゴルゴはマークを「支配」しているのではなく「信頼」しているはずです。
正に相互の信頼関係ですね。
>「状況はわかった・・あとは任せろ」
言外に伝わってくる台詞ですね。
この話、何回読んでも面白いです。
これはタイトルの「マークのリクエスト」が単に「連絡係としてマーカスがリクエストをする」ではなく「マーカスが自らゴルゴ13に依頼をする」という意味も含まれていたのでしょうね。