■沖縄シンドローム(第384話) 発表1996年1月
評価 ★★★
依頼人 琉球王朝の子孫
ターゲット クーデターの無血阻止/菱井グループ総帥松井
報酬 琉球王朝に伝わる骨董品
今回弾丸発射数 1/ 通算弾丸発射数 2,083
今回殺害人数 2/ 通算殺害人数 4,236
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 102
<ストーリー>
沖縄独立を標榜する自衛官グループがクーデターを画策、沖縄米軍基地を奇襲し制圧するとの情報が・・・
<この一言>
王朝時代より王家をずっと補佐し続けてきた家系だが・・・細心、かつ、冷静な思考を誤ったのも、その家系のせいだろう・・・
<解説>
沖縄で千歳航空自衛隊所属の男性が殺害された。直後、その男の投函したと思われる怪文書がマスコミ、政府筋に届く。怪文書には、”オペレーション・トロイ”なる沖縄独立のための軍事計画が綴られていた。北部航空譜面隊一等空尉「伊波天臣」によって率いられた沖縄出身自衛官が武装蜂起するという。
”オペレーション・トロイ”は、アジア最強と言われるアメリカ軍基地を奇襲、兵器を奪い沖縄の独立を宣言する計画であった。怪文書を見た村山総理はアメリカ軍基地の増大ぶりと伊波の計画に狼狽、ゴルゴに接触するも依頼を断られる。村山総理はアメリカ/クリントン大統領に助けを求める。
一方、クーデターの首謀者伊波は琉球王朝を補佐する家系の出であるが、王朝の末裔に沖縄独立を目指していることを伝達していた。しかし、王朝末裔は、伊波が菱井グループ総帥「松井」に利用されていることを知り、ゴルゴにクーデターの無血武装解除と松井の殺害を依頼する。ゴルゴはクリントン大統領からの依頼もあり、在日米軍を動かして伊波のクーデターを事前に制圧、伊波の介錯を行う。
沖縄のアメリカ軍基地問題を題材にした作品。本作は在日アメリカ兵の日本人少女暴行事件の直後に発表されたが、その後もアメリカ兵による犯罪は後を絶たず、沖縄の基地問題とからめ些かの変化も見られない。重いテーマを突きつける社会性の高い作品である。
ズキューン
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沖縄の基地の問題は一筋縄ではいきませんね。米兵の犯罪は看過できませんが、基地が雇用を生み出しているのも事実ですから・・・
それはそうと、特殊部隊を“顎で使える”のは世界広しといえども、ゴルゴンくらいなのではないでしょうか(笑)
本日の一句「ゴルゴにも、グリーンベレーの、部下出来た」(苦笑)
>特殊部隊を“顎で使える”
(笑)アメリカの将兵もドンびきながら従っているあたり、プロの兵隊ですね・・・
一部の自衛隊員の反乱を描いているモノが他にもあります。
『皇帝のいない八月』という小説ならびに同名映画です。
内容は、憲法改正と天皇の復権を唱える、“狂信”的な将校とそれに同調した2000人の兵と、それを食い止めようとする者たちとの攻防を描いています。
>『皇帝のいない八月』
ウィキペディアで調べましたが、小説、映画とも面白そう!映画はそうそうたるキャストですね。山崎豊子に続き、カイさんお勧め読書リストが増えました。ありがとうございます。
う~ん「皇帝のいない8月」ですか~!
カイさん題名だけ挙げてあとは勝手にWikipediaで調べろと云うのは読者の皆さんに不親切ですよ~(笑)
小説と映画では結末に違いがあって、小説の最後に主人公に公安の尾行がつくと云う終わり方も不気味さがあって面白いのですが、映画の主要人物軒並み死亡と云うインパクトの強さには負けます!!(笑)
映画版の監督は山本薩夫(な~るほど!「華麗なる一族」や「金環蝕」を撮ったのと同じ監督ですねぇ~!そのうち、「人間の条件」とかも出て来るのかな?(笑))
今は亡き東京ー長崎間の寝台特急「さくら」(九州新幹線名で復活しました)が主な舞台になっていて、なんと言ってもクーデター部隊のリーダー渡瀬恒彦がイイ味を出していますねぇ~!特に徳山駅での、鎮圧されたクーデター部隊のリーダー山崎努との再会場面で二人が目と目を合わせて、山崎努がうなずくと、銃で射殺し敬礼して発車するシーンは見応えがありますよ!
また三國連太郎が鈴木瑞穂を拷問するシーンも妙にリアリティがあって面白いです……とマァ、この程度はコメントして下さいよ~(笑)
「皇帝のいない8月」は名作なのですね。映画、中でも日本映画の名作とについて己の勉強不足を再認識(笑)
小説の皇帝のいない八月の原作は読んだ事がないので、ありがとうございます。
(私の知ってる範囲で)
日本の左翼団体で(かつての日本共産党を除き)有名なのは、『連合赤軍』と『東アジア反日武装戦線』
このうち反日武装戦線は
『三菱重工ビル爆破事件』を皮きりにした『連続企業爆破事件』があります。
また、断念された計画に、昭和天皇の乗る列車を爆破するモノがありました。
(断念の理由は、警察が列車の通るルートを毎回くまなく調べるというのを直前の下見まで知らなかったから)
ちなみに、列車を爆破するための爆弾を、そのまま『三菱重工ビル爆破事件』に転用したため、この事件では、(メンバーの想定を超える)多数の死傷者が出ました。
『連続企業爆破事件』の動機は、簡単に言えば、戦前の日本による東南アジアへの侵略に加担した、という(ある意味で)勝手な理由。
日本で企業を狙った連続爆破事件があったとは、今では想像できないですね。
丸の内の三菱重工の地下には、太平洋戦争末期の戦車の試作機が埋められている、というのは都市伝説でしょうか?
『動脈列島』です。
内容は、新幹線の騒音公害に関連したサスペンスです。
※映画版と小説がある。
※映画と小説で結末が異なる。