ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第137巻-3 シンクロトロンBESSY-1

2009-05-26 20:03:37 | 第136巻~第140巻

■シンクロトロンBESSY-1(第454話) 発表2000年2月

評価   ★★

依頼人 モサド上級情報館 イライジャ・ハラク

ターゲット NSA先端科学専門のコンピュータ技術者 ジョン・コープ

報酬 不明

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 2,441

今回殺害人数       1/ 通算殺害人数   4,728

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数   112

<ストーリー>
ドイツからイスラエルに譲渡されることになったシンクロトロン(猟師加速器)を巡り、イスラエルとアメリカが水面下でぶつかり合う・・・

<この一言>
わかった、やってみる・・・

<解説>
1999年、ドイツは旧型となったシンクロトロン(粒子加速器)『BESSY-1』をイスラエルに譲渡すると発表した。この施設にはイスラエル、イラン、サウジアラビア、クウェート、シリア、エジプト、トルコ、キプロス、ヨルダン、レバノン、パレスチナの科学者に開放されるという。

アメリカは中東への核拡散を懸念しシンクロトロンの譲渡に反対、イスラエルもまたナチスの末裔に施設を提供されることや中東諸国との共同研究に難色を示した。アメリカ情報省に『BESSY-1』の移設阻止計画を持ちかけられたモサドの『イライジャ・ハラク』は、『BESSY-1』の図面を盗み出しアメリカに渡す。しかし、アメリカは態度を豹変させハラクの命を狙う。アメリカの真の狙いは、ドイツの国際社会のプレゼンス向上阻止にあったのだ。アメリカは、シンクロトロンでは核爆弾を作れないことを知りながら、『BESSY-1』の図面を入手するためにハラクを利用したのであった。

アメリカに騙されていたことを知ったハラクは、イスラエルの先端科学発展のためには『BESSY-1』が必要であると判断、ゴルゴに接触する。アメリカは『BESSY-1』視察を名目に『BESSY-1』の破壊工作を計画、その担当者がNSA最高のコンピュータ技術者『ジョン・コープ』であることをゴルゴに告げ、コープ殺害を依頼する。厳重な警備に守られたコープであるが、ゴルゴはパラボラ・アンテナを利用した跳弾射撃を遂行、コープを殺害する。

またしても跳弾射撃が登場。本作では電波望遠鏡のパラボラ・アンテナを利用した跳弾射撃の原理が図説されている。なるほど、確かに理論的には可能だ。可能だが、実戦で跳弾射撃というのはホントに可能なのだろうか・・・

ゴルゴ13 (137) 巻掲載
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
賛美歌13番さんこんにちわ。 (ペロ)
2009-05-26 21:51:08
賛美歌13番さんこんにちわ。
>実戦での跳弾射撃というのは本当に可能なのか?
弾丸の材質によっては、当たった瞬間に変形しますし、そもそも跳弾の“相手方”が砕ける可能性もありますから、難しい様に思えます。
ところで、ゴルゴ様は依頼を受ける時に『やってみよう』という表現をよく使いますね。失敗しないのだから『やる!』でよい様に思うのは私だけでしょうか?
本日の一句「ダマされた、恨み託すは、ゴルゴかな」
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ペロさん、こんにちは。 (賛美歌13番)
2009-05-27 10:26:48
ペロさん、こんにちは。
>ゴルゴ様は依頼を受ける時に『やってみよう』という表現をよく使いますね。失敗しないのだから『やる!』でよい様に思うのは私だけでしょうか?
同感です(笑)。
通常は『やってみよう』という言い回しが多いのですが、今回は『やってみる』と言ってます。私たちが日常のビジネスで仕事を受ける場合に『やってみよう』とか『やってみる』なんて言ったら、どんな大目玉を食うことか・・・
返信する

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