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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第38巻-1鬼畜の宴

2007-01-14 10:51:20 | 第036巻~第040巻

■鬼畜の宴(第134話) 発表1978年1月

評価     ★★★★★

依頼人    スパルタカス

ターゲット  ガブリエル・ロスマクドナルド金鉱採掘会社社長
        インゲマル・ペテンセン コンピューター会社社長

報酬     $3,000,000

今回弾丸発射数      8/ 通算弾丸発射数 904

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   803

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  69

<ストーリー>
カネを持て余し刺激を求める二人の会社社長。名うてのスナイパー・ゴルゴと「スパルタカス」の対決を楽しむため、スパルタカスにゴルゴ殺害を依頼する・・・

<この一言>
すばらしい動きだったよ・・・

<解説>
カネを持て余し、黒人狩りなど刺激を求めて暇をつぶす二人の社長。世界最強のスナイパー・ゴルゴと超一流のスナイパー「スパルタカス」の対決を楽しむことを画策。ローマのコロセウムを舞台にゴルゴとスパルタカスが対峙する。互いにリボルバー内の弾丸6発を撃ちつくしたこの勝負、ゴルゴは被弾するもすり傷程度、一方のスパルタカスは腹部に致命傷を負う。対決直後の健闘を称え合う会話が素晴らしい。
スパルタカス「と、とどめを刺したいだろうが・・・あ・・・あんたの銃にも、もう・・・」
ゴルゴ「弾丸は残っていない・・・すばらしい動きだったよ・・・」
スパルタカス「あ、あんたも・・・な・・・し、しかし、おれのほうは腹をやられているんだ・・・長くはない・・・ま・・・ゴルゴ13に、とどめを刺せないまで弾丸を使わせたんだ・・・それで満足すべきだろう」

この直後、ゴルゴはこの対決がテレビカメラで撮影され第三者に見られていることをスパルタカスに伝える。スパルタカスは見せ物にさせられたことに憤慨、スイス銀行に預けてある全資産300万ドルで二人の社長の殺害を依頼する。300万ドルは現時点での最高報酬額である。しかし、もっと凄いのはスパルタカスの背広の裏地にスイス銀行の口座番号が記されていることだ。何故、裏地に口座番号を記しているのだろうか・・・。

ゴルゴはスパルタカスの依頼を引き受け、二人の社長を狙撃する。エンドシーンにてゴルゴは「コンゴ動乱で凄い黒人のゲリラ隊長がいたが名前を思い出せない」と傭兵から話しかけられる。ゴルゴはその名を「スパルタカス」と答えて、遠くを見つめている。コンゴ動乱といえば、ゴルゴの活動が確認できる最も古い事件( 第1巻-1『ビッグ・セイフ作戦』 参照)であるが、スパルタカスとなんらかの因縁があったのだろう。無駄話につきあうことのないゴルゴが口を開いていること、遠くを見つめていることから、ライバル・スパルタカスの死に何らかの感傷を持ち合わせていることは間違いない。
プロ同士の対決を描いた名作は数あるが、その中でも本作は出色の作品。この世界にしか生きることの出来ない男達のプライドと悲哀を描いた傑作である。

なお、パチスロ『ゴルゴ13 THE PROFESSIONAL』でも、本作が取り上げられている。スパルタカスを倒せばボーナス確定となるが、なかなか倒せない。

ズキューン

ゴルゴ13 (38)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

ブックオフオンライン

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ゴルゴ13第37巻-4軽火器VS戦車砲

2007-01-13 15:13:21 | 第036巻~第040巻

■軽火器VS戦車砲(第133話) 発表1977年5月

評価     ★★★★

依頼人    メキシコのある集団

ターゲット  ホワイトサンズ・ミサイル基地司令官 ジャコブ・マクフォール大佐

報酬     不明

今回弾丸発射数      8/ 通算弾丸発射数 896

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   800

今回まぐわい回数    1/  通算まぐわい回数  69

<ストーリー>
ニュー・メキシコ州にあるアメリカ軍基地司令官「ジャコブ・マクフォール大佐」の殺害依頼を受けたゴルゴ。しかし、国家安全保障会議(NSC)はゴルゴ抹殺を企てていた・・・

<この一言>
・・・デューク・東郷・・・

<もう一言>
ありがとう・・・ベア・ポー・・・

<解説>
メキシコ国境にあるホワイトサンズ・ミサイル基地。基地敷地内には、メキシコ皇帝の秘宝ともアパッチ大酋長の遺産とも言われる68兆円の金塊が隠されていると言われ、金塊を巡りインディアン/メキシコ人/アメリカ人が反目していた。ゴルゴはメキシコのある集団から司令官ジャコブ・マクフォール大佐の殺害依頼を受ける。スミティ大統領補佐官は友人のマクフォール大佐がゴルゴに狙われていると知り、国家安全保障局会議(NSC)にゴルゴ抹殺を提案、マクフォール大佐とともにゴルゴを迎撃する。
基地に向かう途中でトラブルに巻き込まれ、ゴルゴはインディアンに捕らわれてしまう。インディアン「ベア・ポー」と決闘の末、勇者と認められれたゴルゴは、ア・ポーから「名前を聞かせてくれ!友人として・・・」と聞かれ「・・・デューク・東郷・・・」と答えている。後にベア・ポーの家で歓待を受けるが、その際も「ありがとう・・・ベア・ポー・・・」とゴルゴは語っている。ベア・ポーとの友人関係を否定しておらず、珍しく「ありがとう」というセリフを口にしていることから、ベア・ポーに対してはある種の友情・信頼関係を感じていたのだろう。

戦車戦における「現代のロンメル」マクフォール大佐は、戦車部隊でゴルゴを迎撃する。戦車の登場にさすがのゴルゴも慌てたらしく、顔面に汗を浮かべ驚きの表情を浮かべている。しかし、冷静さを取り戻したゴルゴは、戦車の弱点であるキャタピラの繋ぎ目をアーマライトM16(軽火器)で狙い撃ちし、戦車砲を無力化させ、マクフォール大佐・スミティ大統領補佐官を殺害する。
戦車部隊をも殲滅させてしまうゴルゴの活躍が痛快な作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (37)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第37巻-3魔女の出て来た日

2007-01-12 01:28:02 | 第036巻~第040巻

■魔女の出て来た日(第132話) 発表1973年9月

評価     ★★

依頼人    ディグビー・キャリントン卿

ターゲット  ベッティ・メイスン

報酬     $50,000

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 888

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   797

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  68

<ストーリー>
銀行から現金$50,000を引き出したキャリントン卿。スコットランド・ヤードはキャリントン卿が恐喝されているのではないかと疑うが・・・

<この一言>
明日の夜の便で、ニューヨーク行きを予約してくれ・・・そう、ファーストクラスだ・・・一枚でいい・・・名前は・・・

<解説>
キャリントン卿が銀行から$50,000を引き出したとの連絡をうけたスコットランド・ヤードは、キャリントン卿が恐喝されているのではないかと疑う。やがてキャリントン卿はスキャンダルを扱う新聞社主「ベッテイ・メイスン」に強請られていると告白、スコットランド・ヤードはメイスンを逮捕する。直後にキャリントン卿は告訴を取り下げ、メイスンは釈放されるが、ゴルゴの放った銃弾に倒れる。
1973年発表の短編。32ページと非常に短い作品で、全く見どころがない稀有な作品。初期作品だけあって、ゴルゴのセリフも冗長だ。

ズキューン

ゴルゴ13 (37)巻掲載
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ゴルゴ13第37巻-2英雄都市

2007-01-11 01:18:53 | 第036巻~第040巻

■英雄都市(第131話) 発表1975年12月

評価     ★★★

依頼人    アンドレイ・パブロヴィチ・ボロコフ

ターゲット  アンドレイ・パブロヴィチ・ボロコフ

報酬     不明(スーツケース一杯の紙幣)

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 887

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   796

今回まぐわい回数    1/  通算まぐわい回数  68

<ストーリー>
チロル地方・インスブルック郊外で、アンドレイ・パブロヴィチ・ボロコフより殺害依頼を受けるゴルゴ。ターゲットは・・・

<この一言>
どういうことだ?・・・おれに自殺の手伝いをしろ、というのか・・・?

<解説>
第二次世界大戦中、英雄都市レニングラードはナチス・ドイツに包囲されたが、市民は捕虜となることなく徹底抗戦をする。しかし、アンドレイ・パブロヴィチ・ボロコフはナチスに捕らえられ、ドイツ軍に協力した。戦後、ソ連の戦犯追及を逃れるため、チロルに住み着いていたボロコフであったが、望郷の念にかられレニングラードに戻ることを決意する。別れた家族と再会したい一心での帰郷だが、家族に密告された場合、死刑は免れない。ゴルゴへの依頼は、家族がボロコフを密告して逮捕された場合、ボロコフ自身を一発の銃弾で殺して欲しいというものであった。
ボロコフが予想していた通り、家族の密告に合い逮捕されるボロコフ。密告したのが孫娘であると知り愕然とするボロコフをゴルゴの銃弾が貫くラストシーンが哀しい。重々しく陰鬱なロシア文学を思わせる小作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (37)巻掲載
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ゴルゴ13第37巻-1チャイナ・タウン

2007-01-10 00:42:11 | 第036巻~第040巻

■チャイナ・タウン(第130話) 発表1978年4月

評価     ★★★

依頼人    不明

ターゲット  台湾派指導者”パット・張”

報酬     不明

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 886

今回殺害人数        7/ 通算殺害人数   795

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  67

<ストーリー>
サンフランシスコ・中華街。中国派と台湾派が激しい抗争を繰り返す中、ゴルゴが太極拳の達人を名乗り台湾派の前に現れる・・・

<この一言>
おまえのお遊びにつきあってやれなくて悪いが・・・おれは、こっちの方が専門なんでな・・・

<解説>
中国派と台湾派の抗争が激化するチャイナ・タウン。台湾派のリーダー”パット・張”の殺害を依頼されたゴルゴは、太極拳の達人として台湾派の前に現れ、兄の仇討ちと称して”ハンク・趙”への決闘を申し入れる。用心棒として台湾派に招き入れられたゴルゴは”パット・張”の正体を探るものの手がかりを得ることが出来ない。台湾派の仕掛けた罠に落ちたとみせかけて、”パット・張”をおびき出し撲殺する。
最終シーンで”ハンク・趙”より拳法対決を申し込まれるが、「おまえのお遊びにつきあってやれなくて悪いが・・・おれは、こっちの方が専門なんでな・・・」とつぶやき、拳法ではなく拳銃で勝負をつける。

本作でのゴルゴは太極拳の達人になりきり、「ハヤーッ!!」「チェース!!」「キェーッ!!」「きぇー!!」「チェースッ!!」と拳法風の雄叫びをあげているのが可笑しい。ゴルゴ自身も悪ノリが過ぎると思ったのだろう、”ハンク・趙”との最終対決で「お遊びにつきあってやれない」と、あっさり拳銃で勝負をつけている。不条理な展開に失笑を禁じ得ない作品。

ズキューン

ゴルゴ13 (37)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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