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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第39巻-2プレイバック

2007-01-19 01:57:25 | 第036巻~第040巻

■プレイバック(第139話) 発表1976年7月

評価     ★★

依頼人   ①②CIA③DIA

ターゲット  ①外交官ファド②国際石油資本エルフ中東代表ドーシー
        ③ソ連一等書記官ステパン・ミハイロビッチ

報酬    不明

今回弾丸発射数      4/ 通算弾丸発射数 915

今回殺害人数        4/ 通算殺害人数   815

今回まぐわい回数    1/  通算まぐわい回数  71

<ストーリー>
DIA(米国防情報局)に務めるディアナ。ゴルゴのファイルを見て、彼に恋い焦がれる・・・

<この一言>
だれに、何を、たのまれてのことだ?

<もう一言>
もう一度聞く・・・目的はなんだ!?

<解説>
DIA(米国防情報局)に務めるディアナ。ゴルゴのファイルを見た彼女はゴルゴに惚れてしまう。その思いは、ゴルゴの写真を見ただけで欲情し、トイレに駆け込んでしまうほどに昇華していた。ディアナは娼婦を装ってゴルゴに抱かれるが、感極まって「おおおっ、ゴルゴ!!」と喘いでしまう。ゴルゴは自身の名前が呼ばれたことに不信を抱き、ディアナの目的を問う。銃口を向けられたディアナは「この瞬間の彼の男を感じたかったんだわ」と最期の悦びを感じて死に絶える。

ディアナの「だめんずウォーカー」振りが空転する、イタい作品。イタいついでに記しておくと、ゴルゴの全裸姿を前から描くという珍しいコマが2回も記されている。1回目はディアナに「何者だ・・・?」と問うシーン。2回目は「もう一度聞く・・・目的はなんだ!?」と問うシーン。いずれものコマも、当然、局部は描かれていない。まあ、このコマを見て、ディアナの様に欲情する女性もいないであろうが、2回目のコマはゴルゴの下腹部が極限まで描かれていることを記しておく。

ズキューン

ゴルゴ13 (39)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第39巻-1軌道上狙撃

2007-01-18 02:20:03 | 第036巻~第040巻

■軌道上狙撃(第138話) 発表1978年9月

評価     ★★★★★

依頼人   アメリカ大統領

ターゲット 人工衛星”ダモクレスII”

報酬    $1,000,000

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 911

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   811

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  70

<ストーリー>
アメリカの軍事衛星”ダモクレスII”が事故で制御不能に。大統領直々の依頼は宇宙空間でのダモクレスIIの狙撃だった・・・

<この一言>
課題を遂行するには命令系統は単純なほうがいい・・・おれが引き受けるとすればおれに命令する者はいらないし、おれの命令を聞けない者いらない・・・

<もう一言>
今、必要なのは試作品じゃない。正確、確実に作動する道具だ・・・

<解説>
ゴルゴ、宇宙へ!ゴルゴ史上最も壮大な作品と言っても過言ではない本作は、宇宙空間での狙撃・宇宙漂流の危機・宇宙からの帰還とスリリングなストーリー展開で読み手を魅了する。アメリカ大統領、CIA長官(フーバーか?今までと顔つきが違うような・・・)、デイブ・マッカートニー( 第7巻-1『AT PIN-HOLE!』 参照)と登場人物も豪華だ。

アメリカ軍事衛星”ダモクレスII”が事故で制御不能に陥る。軍事衛星の存在が白日のもとに晒されるのをさけるため、大統領はダモクレスIIの破壊工作を決断する。宇宙空間での”ダモクレスII”狙撃というゴルゴ以外に遂行は不可能と思われるこのミッションを、大統領直々に依頼する。ゴルゴは、世界屈指の銃職人”デイブ・マッカートニー”を巻き込み、宇宙空間で発射可能な無反動M16を完成させる。しかし、人種差別主義者”ファーガソン准将”は「有色人種を宇宙に行かせるべきではない」として陰謀を企てていた。

宇宙遊泳をしながら”ダモクレスII”を狙撃、宇宙カプセルに戻ろうとしたゴルゴだが、船外活動装置が故障し宇宙空間を漂流する事態に陥る。ファーガソンが船外活動装置に手を加え、故障するように細工をしていたのであるが、ゴルゴは機転を効かし、酸素ボンベを推進器がわりにすることで、宇宙カプセルにたどり着く。宇宙カプセル内で喘ぐゴルゴの表情に、事態の深刻さが伺える。

無事に宇宙カプセルは地球に帰還するが、カプセルにはゴルゴの姿はない。ファーガソンは自らの陰謀が功を奏し、ゴルゴを宇宙空間で抹殺できたとぬか喜びするが、ゴルゴの姿を捕らえ自身の死期を悟る。

宇宙空間での緊迫した展開、ゴルゴの名セリフの数々、デイブの献身的な協力、狂信的なファーガソン、新聞記者ショプレイのサイドストーリー等々本作の魅力は枚挙に遑がない。荒唐無稽さがまったく不自然ではない本作は、綺羅星の如く輝く名作である。

ズキューン

ゴルゴ13 (39)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第38巻-4タンブル・ウイード

2007-01-17 02:21:28 | 第036巻~第040巻

■タンブル・ウイード(第137話) 発表1977年8月

評価     ★★

依頼人    不明

ターゲット  ジョージ・マーフィー(本名クルト・マンハイム元ナチス殲滅部隊長)

報酬     不明

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 909

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   810

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  70

<ストーリー>
アリゾナ砂漠の廃れたバーにKGBスパイ、ゴルゴ、女殺し屋、FBIが集結する・・・

<この一言>
おれが犯人じゃあない・・・

<解説>
アリゾナ州の砂漠にある「ナギット・バー」。この廃れたバーにソ連のスパイであるワトソン教授、ゴルゴ、女殺し屋「クレメンタイン」が集結。クレメンタインはワトソン教授を射殺するが、その際、ワトソンの放った銃弾がバーテンを直撃する。直後にゴルゴを追ってきたFBIがバーに到着すると、クレメンタインはゴルゴが犯人と主張し、ゴルゴはワトソン教授殺害容疑で拘束される。
バーテンが一命を取り留めたことを知ったクレメンタインと義父のジョージ・マーフィーは、バーテンの口を塞ぐべく病院に向かう。しかし、病院で待ち受けていたのはバーテンではなくゴルゴであった。ゴルゴの真のターゲットは元ナチの過去を持つマーフィー(本名クルト・マンハイム元ナチス殲滅部隊長)であり、すべてはクルトをおびき寄せるためのゴルゴの作戦で、クルトはゴルゴの銃弾に倒れる。

「義手を持つ義父」「娘」「倒錯した性愛」と三文官能小説のような設定がイタい作品。クルトがクレメンタインに「おまえはわしの娘であり、妻であり、わしのすべてだ」と語り、義手を用いて愛撫を施すシーンはかなり寒い。ゴルゴはこの関係を知っていたのだろうか?最終シーンでクレメンタインの衣服を破り、悲鳴をあげさせることでクルトを誘い出している。 第30巻-2『氷結海峡』 と同様の手口だ。クルトは自分の死期を悟ったと見せかけナチス式の敬礼をするが、義手に仕込んだピストルでゴルゴを狙うのには驚かされる。ゴルゴの銃弾に倒れたクルトの義手を手に取り、クレメンタインがイっちゃた表情をしているラストシーンがなんとも言えない後味の悪さを残している。

ズキューン

ゴルゴ13 (38)巻掲載
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ゴルゴ13第38巻-3タラントゥーラ=舞踏蜘蛛

2007-01-16 01:34:54 | 第036巻~第040巻

■タラントゥーラ=舞踏蜘蛛(第136話) 発表1977年11月

評価     ★★

依頼人    不明

ターゲット  ユーゴスラビア国家安全委員長 デミテル・ワイスコフ

報酬     不明

今回弾丸発射数      1/ 通算弾丸発射数 907

今回殺害人数        4/ 通算殺害人数   809

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  70

<ストーリー>
ユーゴスラビアで”仕事”を終えたゴルゴ。軍警察に追われ悪魔崇拝の村に逃げ込む・・・

<この一言>
聞くがな、坊やたち・・・

<もう一言>
これから、ブルガリアの国境を抜けるのにつき合ってもらう・・・国境では、おれと夫婦だというんだ・・・入管を通過したらすぐに帰してやる・・・

<解説>
ユーゴスラビアで「デミテル・ワイスコフ国家安全委員長」を殺害したゴルゴ。軍警察に追われ、命からがら寒村に逃げ込む。人気のないその村には悪魔崇拝が残っており、村民達は女性を生け贄にする儀式の最中であった。ゴルゴが儀式を執り行う男を弓矢で射抜くと、村民達は集団ヒステリー状態となり互いに殺し合う。絶対者を失って殺し合う様を”タラントゥーラ(舞踏蜘蛛)”と呼ぶことから本作のタイトルがつけられた。

ゴルゴがいとも簡単に追いつめられ、命を落としかけている不本意な作品。
ワイスコフ殺害の容疑者として追われるゴルゴ。そもそも、証拠を残さずその犯行を悟られることもないゴルゴが、追い込まれている設定が不自然だ。ゴルゴが運転しているのは名車フェラーリBB512。最高時速300kmを叩き出すスーパーカーである。一方、追っ手の軍警察はソ連製と思われる車で追跡。圧倒的なパワー差にも関わらず、ゴルゴは追い詰められた挙げ句、走行中のタイヤを撃たれ車ごと谷底に転落、炎上している。村に逃げ込んでからのゴルゴの行動も軽率だ。背後から狙撃され、弾丸が肩をかすめている。犬に追われ、逃げ込んだ家に火をつけられ万事休すかと思われるが、偶然にも地下室があり、命拾いしている。これ程までに脆弱なゴルゴを見るのはファンとして忍びがたい。

一方、ゴルゴらしさも描かれており、思わずニヤリとさせられる。
寒村でこどもたちに問いかける際のセリフが、「聞くがな、坊やたち・・・」とあくまで優しいのが泣かせる。鎌を手に襲ってくるこどもたちを叩いてはいるものの、決してダメージを与えることはしていない。生け贄にされかかった女性を救出しているが、自らの脱出のため夫婦を演じさせる強引さも健在だ。救出された女性が困惑しているのが可笑しい。子どもには優しく、女性に対しては優しさと強引さを使い分けるゴルゴの性格が伺えるエピソードだ。

ズキューン

ゴルゴ13 (38)巻掲載
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ゴルゴ13第38巻-2セクシー・タイガー

2007-01-15 00:13:47 | 第036巻~第040巻

■セクシー・タイガー(第135話) 発表1978年2月

評価     ★★★

依頼人    不明

ターゲット  アダム・”レオ”・キンブル

報酬     不明

今回弾丸発射数      2/ 通算弾丸発射数 906

今回殺害人数        2/ 通算殺害人数   805

今回まぐわい回数    1/  通算まぐわい回数  70

<ストーリー>
南アフリカを牛耳るアダム・”レオ”・キンブル。彼の殺害依頼を受けたゴルゴは、レオの女にアプローチする・・・

<この一言>
この世界は、病的な用心深さと、それ以上の臆病さを持ちあわせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ・・・

<解説>
不法ダイヤをさばき、南アフリカを牛耳るアダム・”レオ”・キンブル。レオの殺害依頼を受けたゴルゴは、レオの愛人「マダム・ミレーヌ」に近づく。ミレーヌを寝取ることで怒りを買い、わざと囚われの身となりレオを殺害する。ストーリー展開も凡庸で、ゴルゴもこれといった技を繰り出していない本作であるが、ゴルゴの次の一言によって輝きを放っている。

「この世界は、病的な用心深さと、それ以上の臆病さを持ちあわせている奴だけが、生き残れる資格を持っているのだ・・・」

本作で見逃してはいけないのは「ゴキブリ」入りバーボンをイッキ飲みしているシーン。ミレーヌの店でレオ配下のチンピラに絡まれたゴルゴは「ゴキブリ」入りバーボンのイッキ飲みを強要されている。顔色ひとつ変えず飲み干しているが、効果音として「グイ」と記されている。ゴキブリを飲み込んだのだろうか・・・。
ちなみにゴルゴが酒場で絡まれイッキ飲みを強要された話に、 第3巻-2『駅馬車の通った町』 がある。「ソース」をイッキ飲みさせらているが、この時もゴルゴは平然と飲み干している。イッキ飲みも超人的なゴルゴ、次は何をイッキしてくれるのだろう。

ズキューン

ゴルゴ13 (38)巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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