スポーツ選手の中によくヘッドフォンを当てて好きな音楽を
聞き、試合前の緊張を抑えたり、集中心を高めている人が
結構いますよね。あれは、脳の中にいいイメージとか心地いい
感覚を残したまま試合に臨みパフォーマンスを上げようとする
狙いがあると思います。
そんなことを思い出していると、散歩しながら聞きやすい音楽を
書きたいと思いました。
それは、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番の第2楽章です。
この曲は映画『アマデウス』のエンディングで流れている曲です。
映画の出演者、裏方さん、監督などの名前がテロップで流れている
映像の中で使われている、穏やかな曲です。
ご存知の方も多いと思いますが、同映画はモーツァルトの伝記という
よりも、ライバルだった同じ作曲家のサリエリの嫉妬心が巧みに
描かれている、面白い視点のモーツァルト映画です。
そのエンディングが、この静かな曲ですが、モーツァルトらしく、
とてもシンプルな音階で主旋律を組み、それでいて印象的に
作っています。
この曲を聴いていると、まさに散歩のリズムなのです。イチニイ、
イチニイ、とゆっくりリズムをとりながら、美しい小川のせせらぎのそばを
散歩しながら聞くのにぴったりです。
自然なリズムだから、心が解放されていく感じがして、ほほえましい
フィーリングが体の中に浸透していくようです。
たまには、アウトドアでこんな散歩感覚の曲をヘッドフォンで
聴くのもいいかもしれませんね。